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ストームジーのデビュー作が「純粋なグライム作品で初」の全英1位に アデルの賛辞やエド・シーランとの共演も話題

Stormzy - Gang Signs & Prayer

アデル(Adele)が「大ファン」と公言し、エド・シーラン(Ed Sheeran)との共演も現在話題になっている23歳の英グライム・ラッパー、ストームジー(Stormzy)のデビュー・アルバム『Gang Signs & Prayer』がアルバム・チャート1位に輝くなど全英チャートを席巻している。

2000年代初頭にイギリスのアンダーグラウンドやクラブ・カルチャーから登場し、UKガラージ、ドラムン・ベースからダンスホールなどを吸収しながらイギリス独自のヒップホップとして発展した「グライム」。2005年には英〈MOBO Awards〉にグライム・カテゴリーが新設されるなどしたが、ハードコア色が強い面もあり、メインストリームで活躍する才能は少ない。だが、カニエ・ウェスト(Kanye West)やドレイク(Drake)らによる称賛を受けたことでスケプタ(Skepta)が世界的な注目を集め、昨年には、イギリスとアイルランドでその年もっとも優れたアルバムに送られる音楽賞〈Mercury Prize〉で最有力候補と見られたデヴィッド・ボウイやレディオヘッドを破り、スケプタの最新作『Konnichiwa』が受賞。グライムがさらに幅広く聞かれることを期待するスピーチも話題になっている。

自らを「グライムの子」と呼ぶストームジーは、UKガラージなどのビートに載せたフリースタイルをYouTubeなどで公開することで注目を集め、2014年と2015年の〈MOBO Awards〉で2年連続で最優秀グライム・アクトに輝いたほか、2015年1月には、これからの活躍が期待される若手注目株を選出する英BBC放送の恒例企画〈Sound of〉で2015年の3位に。この2015年には“Know Me From”が自身初の全英シングル・チャート入りを果たしたほか、フリースタイル・シリーズのひとつとして発表された“WickedSkengMan 4”が全英チャートで18位まで上昇。同チャート史上、フリースタイル曲で初めてトップ40入りを果たすという快挙だった。さらに昨年4月には、アデルがロンドン公演のステージ上でストームジーについて話し、“Make You Feel My Love”のパフォーマンスをストームジーに捧げたほか、公演を観に来ていたストームジーに「今日は来てくれてありがとう。大ファンです!」などと綴った手書きの手紙を渡したことが話題になった。

そしてついにストームジーのデビュー・アルバムが完成。アデルの“Set Fire To The Rain”やタイオ・クルーズ(Taio Cruz)“Break Your Heart”といった全米チャート1位ヒットを生んだことでも知られるフレイザー・T・スミス(Fraser T. Smith)が全面的にプロデュースを担ったほか、〈Sound of 2016〉で5位になった新鋭プロデューサーのムラ・マサ(Mura Masa)や若手グライム・プロデューサーのサー・スパイロ(Sir Spyro)らも制作面で支えた『Gang Signs & Prayer』は、レッチ・スリー・トゥー(Wretch 32)らラッパーたちから、“Never Forget You”が昨年アメリカでもヒットしたMNEK、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のグレイ・ワーム役俳優の歌手名義であるラリー・リッチー(Raleigh Richie)といった英国勢に加え、昨年のグラミー候補にもなった米西海岸の新進女性R&Bシンガー、ケラーニ(Kehlani)といった注目の才能が集まった。

2月24日に発売されたストームジー『Gang Signs & Prayer』は、英音楽メディアのNMEで5点満点が付くなど高く評価されているが、最新の全英アルバム・チャートで見事、初登場1位を獲得。スケプタの『Konnichiwa』も初登場2位に留まっており、全英チャートを発表するOfficial Chartによれば、「純粋なグライム・アルバムによる初の1位」になるのだという。また、ストリーミング・サービスでの再生回数はドレイクやジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)といったスターによる記録を上回り、全英チャート史上において発売1週目のストリーミング再生回数で新記録を樹立したとのこと。

また全英シングル・チャートにおいては、リード・シングルの“Big For Your Boot”が前週17位から今週6位に上昇し、自身のチャート記録をさらに塗り替えたのに加え、アルバム収録曲の全16曲がトップ100に同時ランクインを達成。これは全英チャートで、ジャスティン・ビーバー、ビヨンセ(Beyonce)、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)に続く史上4人目の快挙となる。またそのうち“Cold”、“Bad Boys”が21位と22位に初登場したほか、2015年に発表していた“Shut Up”が37位に再登場するなどして、トップ40内に7曲を送り込んだ。さらに、今週の全英シングル・チャート1位になっているエド・シーラン“Shape Of You”には、ストームジーがゲスト参加したリミックスも発表されており、先日開催された英音楽賞〈BRIT Awards〉でも共演。リミックスの発売やこうした共演が“Shape Of You”の8週目の1位に貢献したと分析されている。

1. First Things First
2. Cold
3. Bad Boys (feat. Ghetts & J Hus)
4. Blinded By Your Grace, Pt. 1
5. Big For Your Boots
6. Velvet / Jenny Francis (Interlude)
7. Mr Skeng
8. Cigarettes & Cush (feat. Kehlani)
9. 21 Gun Salute (feat. Wretch 32) [Interlude]
10. Blinded By Your Grace, Pt. 2 (feat. MNEK)
11. Return Of The Rucksack
12. 100 Bags
13. Don’t Cry for Me (feat. Raleigh Ritchie)
14. Crazy Titch (Interlude)
15. Shut Up
16. Lay Me Bare