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ジ・インターネット、2017年は新作に個々のソロも シドは2月にソロ・デビュー作を発売

Syd

昨年はソールドアウトとなった初来日公演に続いて、フジロックでのパフォーマンスも好評を博した人気R&Bバンドのジ・インターネット(The Internet)は今年、さらに活発に動きそうだ。バンドとしての新作を準備中のほか、個々のソロ活動も始まっており、紅一点のシド(Syd)によるソロ・デビュー・アルバムが早くも2月に発売される。

タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)らを擁するロサンジェルスのヒップホップ集団オッド・フューチャー(Odd Future Wolf Gang Kill Them All)から登場、当初はR&Bシンガー/プロデューサーのシド・ザ・キッド(Syd Tha Kid)ことシドと、スーパー3(Super3)名義での活動などでも知られるプロデューサー/イラストレーターのマット・マーシャンズ(Matt Martians)による男女デュオとしてスタートしたジ・インターネット。2011年、陶酔的なアンビエントR&Bサウンドのデビュー作『Purple Naked Ladies』で話題を呼んだが、その後のライブ~ツアー活動を経て、5人組のR&Bバンドに。2015年にはメロウでソウルフルなサウンドにさらに磨きがかかった『Ego Death』を発表してさらに評価を上げ、2016年の来日公演も大盛況となった。

しかし、ツアーで世界を廻る間も、新たな音楽へのレコーディングは進めていたようだ。昨年10月には、FADERのインタビューの中で、今春にジ・インターネットのニュー・アルバムをリリース予定だと予告。また、メンバーそれぞれのソロ作品も準備中だが、あくまで「グループをより高めていくため」のソロ活動だという。昨年10月の時点で、これからレコーディングに入るというジ・インターネットの新作の方向性についてマット・マーシャンズは、『Ego Death』収録の“Under Control”を例に挙げ、「“Under Control”は他の曲と違うサウンドになったと思う。あの曲では、バンドとしての音になっているというか。他の曲だと、メンバー6人のエネルギーがひとつになっていなかった。だからあの曲は本当の意味で“ジ・インターネットの最初の曲”になったんだ」と話しており、一緒にスタジオでジャム・セッションを行い、一体感のあるサウンドを目指しているようだ。

ソロ活動の中でも先鞭をつけるのはシド。昨年は、ジ・インターネットの“Girl”のプロデュースでも知られるケイトラナダ(KAYTRANADA)の“You’re The One”を始め、コモン(Common)、ジェシー・ボイキンス三世(Jesse Boykins III)などの作品で声を聞かせていたが、いよいよ本格的にソロ・デビューを果たす。今週にはファースト・シングル“All About Me”を発表した彼女は、2月3日にデビュー・アルバム『Fin』をリリース。昨年のFADERでのインタビューでは『Dive』というタイトルだとされたこのアルバムは、ヒット・ボーイ(Hit-Boy)やメロー・X(MeLo-X)といったプロデューサーも参加。昨年8月にはドーニク(Dornik)がプロデュースした“Amazing”というソロ曲も発表されていたが、アルバムについての詳細はまだ明かされておらず、こちらが収録されるかはまだ不明だ。

シドはFADERのインタビューの中で、「私はRadio Disneyや、インシンク(*NSYNC)もブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)もバックストリート・ボーイズ(Backsteet Boys)も聴いて育ったから、ポップ・ミュージックはずっと大好きだった」と話しており、「私のソロはもうちょっとポップなサウンドも加わることになる」と説明している。なお、ジ・インターネットのリリースはOdd Future/Columbiaからだったが、シドの“All About Me”は、Odd Futureからの発売ではなく、The Internetというレーベルが新たに立ち上げられたようで、The Internet/Columbiaからの発売になっている。

また、シドと共にジ・インターネットを始めたマット・マーシャンズもソロ作を準備中。まだタイトルも決まっていないというこのソロ・アルバムについて、「俺のはかなり怪しくてフラフラした感じ」などと述べながら、「シドのほうはもっとバウンシーで、アップビートな感じ。みんなそれぞれ、ジ・インターネットの曲とは違う音になってる。でも、ジ・インターネットの一員だとわかるサウンドでもある」とFADERのインタビューで説明していた。

『Ego Death』でギター/コーラスとして加入し、多数の曲で貢献していた、まだ10代のスティーヴ・レイシー(Steve Lacy)は、2015年にも“C U Girl”というシングルをリリースしているほか、昨年11月には“Some”という新曲を発表。R&B、ファンクにロックを織り交ぜたソロ作を準備しており、『Steve Lacy’s Demo』というタイトルを予定している。FADERのインタビューでは、「EPのような形のものをしばらく作ってる。すべて俺だけで完結したもの。俺はプロデューサー・アーティストで、歌も、曲も、なんでも自分でやれる人間だから。俺が聞きたいと思うものをちゃんとわかってるんだよ」とソロ活動について語っていた。

サンダーキャット(Stephen “Thundercat” Bruner)やロナルド・ブルーナー・ジュニア(Ronald Bruner, Jr.)の弟で、キンタロー(Kintaro)というニックネームを持つ鍵盤のジャミール・ブルーナー(Jameel Bruner)も継続的にソロ曲を発表しており、年明けには“Don’t Mind A Label”という新曲を発表。今後もソロ活動も並行してやっていくという。ベースのパトリック・ペイジ二世(Patrick Paige II)、ドラム/エンジニアのクリストファー・アラン・スミス(Christopher Allan Smith)らも同様にソロ活動に動いていくとのことだ。

なお、2014年に脱退した鍵盤/コーラスのテイ・ウォーカー(Tay Walker)は、その翌年にジ・インターネットやシドもゲスト参加した『25HAD (25 Hours A Day)』(→ 全曲フル試聴可)でソロ・デビューを飾っており、以降も継続的にソロ曲を発表。今月頭には“Runaway”という新曲を発表している。