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「女性版JB」シャロン・ジョーンズの生前のドキュメンタリー映画がNetflixで配信開始

Miss Sharon Jones!

昨年11月に60歳で亡くなった、現代のファンク/ソウルの女王シャロン・ジョーンズ(Sharon Jones)。女性版ジェイムス・ブラウン」とも称された遅咲きの歌手が、2013年のがんの発覚から手術、そして2015年の復活コンサートを行うに至るまでを追いかけたドキュメンタリー映画『ミス・シャロン・ジョーンズ!』がついに日本でも字幕付きで観られるようになった。

シャロン・ジョーンズは、1956年5月4日ジョージア州オーガスタ生まれ、幼少期に移り住んだニューヨークを拠点に活動した女性シンガー。70年代にはファンク・バンドのバックコーラスなどを務めていたが、長らくソロ歌手としては芽が出なかった。しかし、後に故エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)のアルバムに参加し、USツアーのバック・バンドを務めたことでも知られるダップ・キングス(The Dap Kings)と共にシャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングスを2000年代に入って結成し、40代半ばにしてアルバム・デビュー。すると、60年代や70年代の泥臭く熱いファンク/ソウル・ミュージックを蘇らせたかのようなサウンドをバックに、「女性版ジェイムス・ブラウン」とも呼ばれる、女王の風格漂う迫力のボーカルで人気を集めた。2014年に発表した『Give The People What They Want』は、復活を遂げた2015年のグラミー候補にもなっている。

2013年にはステージ1の胆管がんが発見されたことを発表し、治療に専念するため『Give The People What They Want』の発売やツアー日程を延期。後に、ステージ2のすい臓がんであることも明らかになり、手術のため一時表舞台を離れていたシャロン・ジョーンズだが、翌年には『Give The People What They Want』を無事にリリースするなど活動を再開させ、その後本格的にライブ活動も行うようになるまでを描いたのが、ドキュメンタリー映画『ミス・シャロン・ジョーンズ!』(原題『Miss Sharon Jones!』)となる。

本国アメリカでは昨年7月に一部劇場での上映やAmazon Videoなどでオンデマンド配信などが始まり、亡くなる直前の11月1日にはDVD発売もされた『ミス・シャロン・ジョーンズ!』だが、これまで日本では海外版のリージョンフリーDVDを取り寄せるなどしか観る方法がなかった。だが、ついに1月7日からNetflixで配信がスタートとなり、ここ日本でも日本語字幕付きで鑑賞できることが可能になった。病院での化学療法で弱っていく姿や、髪の毛を失ってもかつらを被ることなくありのままの姿をさらけ出し、その強靭な精神力で復活コンサートまでにたどり着く。映画のサウンドトラックに提供された新曲“I’m Still Here”では、「私はまだここにいる、ここで生きている」と歌うシャロン・ジョーンズの強さ、そして母親の思い出を語る際には落涙する彼女のパーソナリティが映されたドキュメンタリー作品だ。

シャロン・ジョーンズはしかし、『ミス・シャロン・ジョーンズ!』をプレミア上映した2015年9月のトロント国際映画祭で、がんが再発していることを明かし、ふたたび化学療法に入る予定であるとコメント。発表の際は、「私は闘い続けます」、「私は歌い続けます」としていたものの、2016年に入って病状は悪化し、数年間に渡るがんとの闘病生活の末、2016年11月18日に息を引き取った。だが、前月にもホワイトハウス主催イベントに出演予定で、11月上旬になって発作を起こし、話せなくなるようになっても、メンバーが集まって彼女のベッドの周りで音楽を奏で始めると、演奏に合わせてハミングするなど、最後まで歌おうとしていた、とバンドメンバーのゲイブリエル・ロス(Gabrielle Roth)が明かしている。