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ジャネル・モネイ、女優としても成功へ 映画デビュー作での演技で数々の賞に輝く

Janelle Monae

プリンス(Prince)にその才能を認められ、アルバムで共演したことでも知られる個性派女性シンガーのジャネル・モネイ(Janelle Monáe)が、女優としての才能を開花させている。今年公開の映画での演技で数々のアワードでノミネートを受け、また実際に授賞も成し遂げているのだ。

「人間に恋をして組織から逃げ出すアンドロイド」という壮大なSF設定のストーリーを展開する独特の世界観や、黒と白に統一したタキシードにリーゼント風の髪型というマニッシュなファッションなど音楽以上に多彩な魅力でファンを集めているジャネル・モネイ。プリンスやスティーヴィ・ワンダー(Stevie Wonder)ら大御所との共演も果たすなどミュージシャン内での評価も高く、またゲスト参加したポップ・バンド、ファン(Fun.)の“We Are Young”が大ヒットし、2013年の第55回グラミー賞でソング・オブ・ザ・イヤーに輝いたことでさらなる注目を集めた。

元々はミュージカル女優を志していたというだけあって、ミュージック・ビデオでも演技を披露していた彼女は、2014年のアニメーション映画『ブルー2 トロピカル・アドベンチャー』(原題『Rio 2』)で声優にもチャレンジしていたことはあるが、女優としては今年から本格的に始動。銀幕デビューとなったのは、本国アメリカで10月に公開された『Moonlight』だ。

ブラッド・ピットが設立に加わった制作会社で、『キック・アス』シリーズや『グローリー/明日への行進』(原題『Selma』)を手がけてきたPlan B Entertainment、そして『ルーム』や『AMY エイミー』の配給で知られるA24が製作を手がけるインディペンデント映画となる『Moonlight』は、麻薬戦争に揺れるマイアミの貧しい地域で生まれ育った黒人男性が同性愛者であることを隠しながら生きて行こうとする姿を描く。黒人社会におけるマッチョイズムを否定し、多様性の受容や、貧困と犯罪といった社会的問題に光を当てた、今のアメリカを象徴するような作品として高く評価されており、先日発表された第74回ゴールデングローブ賞(来年1月発表)のノミネート・リストでも、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞など6部門でノミネートを受け、最多7部門ノミネートの『ラ・ラ・ランド』に次ぐ有力候補作だ。

すでにロサンゼルス映画批評家協会賞など多数のアワードで作品賞などに輝いている『Moonlight』だが、売人のガールフレンド役を演じるジャネル・モネイも、この銀幕デビュー作での演技で数々の賞を手にしている。11月末に開催されたゴッサム・インディペンデント映画賞を始め、先週の放送映画批評家協会賞やニューヨーク映画批評家オンライン賞などで最優秀アンサンブル賞を授賞。そして今月13日に授賞結果が発表されたアフリカン・アメリカン映画批評家協会賞では、ブレイクアウト・パフォーマンス賞に輝いた。

ジャネルは、米で今月25日から公開される映画『Hidden Figures』でもメインキャストを務めており、アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞のブレイクアウト・パフォーマンス賞は、『Moonlight』と『Hidden Figures』での両方の演技を含めた授賞で、『Hidden Figures』では最優秀アンサンブル賞にも輝いている。なお、このアフリカン・アメリカン映画批評家協会賞では、『Moonlight』は作品賞、監督賞など総なめにし、今年最高の映画とされた。

ジャネル・モネイが出演する『Hidden Figures』は、人種差別法であるジム・クロウ法が存在した1960年代のアメリカを舞台に、NASA(アメリカ航空宇宙局)でアポロ計画などに貢献した実在の黒人女性たちを描く映画。アメリカ合衆国初の有人宇宙飛行計画となるマーキュリー計画や、史上初の有人月面着陸に成功したアポロ11号において軌道計算で活躍し、昨年11月に大統領自由勲章を授与されたアフリカ系アメリカ人の女性数学者キャサリン・ジョンソンをタラジ・P・ヘンソンが演じ、ジャネル・モネイに加えて、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の助演女優賞を授賞したオクテイヴィア・スペンサーが脇を固める。

2014年に“Happy”が世界的ヒットとなり、オスカー候補にもなった世界的ヒットメイカーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)がハンズ・ジマー(Hans Zimmer)らと劇中のスコアを手がけており、来年1月の第74回ゴールデングローブ賞でも『Hidden Figures』の音楽が、『Moonlight』や『ラ・ラ・ランド』などと共に作曲賞の候補となっている。ファレルはサウンドトラック『Hidden Figures: The Album』のプロデュースもしており、ファレルが手がけたジャネル・モネイの新曲も収録されている。

なお第74回ゴールデングローブ賞では、チャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)名義でアーティストとしても活動し、最新作『”Awaken, My Love!”』が全米R&Bチャートで初登場1位となった俳優ドナルド・グローヴァー(Donald Glover)が主演・脚本・製作総指揮・エグゼクティヴ・プロデュースを務める米ドラマ『Atlanta』がテレビドラマ部門の作品賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネート。また、ドナルド自身も『Atlanta』の演技で男優賞(ミュージカル・コメディ部門)の候補となっている。また、ゴールデングローブ賞で最多ノミネートとなっているミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』には、『グローリー/明日への行進』でアカデミー主題歌賞も手にしたグラミー授賞歌手ジョン・レジェンド(John Legend)も出演している。