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引退を宣言したモス・デフ/ヤシーンが、「アメリカで最後のライブ」を12月末に開催へ

Yasiin Bey / Mos Def

90年代からキャリアをスタートさせた人気ラッパーながら、今年1月に引退を予告していたモス・デフ(Mos Def)改めヤシーン・ベイ(Yasiin Bey)が「アメリカにおける最後の公演」と銘打ったコンサートを12月に開催することが発表された。

タリブ・クウェリ(Talib Kweli)とのデュオ=ブラック・スター(Black Star)としての活動や、ヒットを記録したソロ・デビュー作『Black On Both Sides』、グラミー候補になった『The Ecstatic』などのソロ・ワークを始め、dj honda、DJシャドウ(DJ Shadow)、ゴリラズ(Gorillaz)らとの共演でのヒットでも知られる人気ラッパーとして知られるモス・デフ。俳優としても活躍しており、『チョコレート』、『ブラウン・シュガー』、『ミニミニ大作戦』、『銀河ヒッチハイク・ガイド』、『僕らのミライへ逆回転』、『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』、『はじまりのうた』といった映画に出演していることでも知られる。

2011年にはMC名をモス・デフからヤシーン・ベイという名前へと改名し、ロバート・グラスパー・エクスペリメント(Robert Glasper Experiment)のグラミー受賞作『Black Radio』の表題曲を始め、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)らのアルバムに参加していたが、今年1月、友人であるカニエ・ウェスト(Kanye West)の公式サイトに「ヤシーン・ベイからのメッセージ」とする音声が公開され、「俺は音楽業界から引退する。ハリウッドからも。早急にね。年内に最後のアルバムを出すよ」と引退宣言を表明し、ヒップホップ界に衝撃を与えていた。

2013年から南アフリカのケープタウンを拠点として活動しているモス・デフ/ヤシーンは、引退予告後も、シカゴの若手フェラーリ・シェパード(Ferrari Sheppard)とディセンバー99th(Dec. 99th)なるユニットを組んで楽曲を発表していたほか、ゲスト参加したア・トライブ・コールド・レッド(A Tribe Called Red)の“R.E.D.”のビデオにも姿を現したりするなど変わらず活動を続けていたが、今年10月にも改めて引退を宣言。Facebookの生放送動画の中で、年内に、ラッパーとしてだけでなくエンターテイメント業界そのものから離れ、この2016年を「引退パーティの年」と表現した。

そして先日、ニューヨークのアポロシアターにて、12月21日にヤシーン・ベイの単独公演がアナウンスされた。この公演は、「アメリカ合衆国における最後のパフォーマンスのひとつ」になると告知されており、また特別な公演であるとしている。また同時にワシントンDCのジョン・F・ケネディ・センターで12月31日から1月2日まで公演を行うことも発表された。「アメリカ合衆国における最後のパフォーマンス」がこれだけになるのか、他に予定されているのかなど詳細は不明だが、引退するというモス・デフ/ヤシーンの考えに揺るぎはないようだ。

なおヤシーンは今年1月、南アフリカを出国しようとした際に、NPO団体が発行しているパスポートで、南アフリカを始め日本やアメリカ合衆国、カナダなど多くの国で認可されていない「ワールド・パスポート」を使用し、ケープタウン国際空港で逮捕された。その後、ヤシーンは南アフリカからの出国が認められない状態が続き、海外での公演予定をキャンセルせざるを得なくなったが、その間にケープタウンでレコーディングを進めていたと見られる。そして先日、南アフリカの内務省がヤシーンの謝罪を受け入れ、出国することが可能に。これにより、アメリカでの公演が実現したようだ。ただし、内務省の声明によると今後の南アフリカへの再入国は認められない方針で、新天地となったケープタウンに戻ることは出来なくなったようだ。