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「女性版JB」シャロン・ジョーンズが死去 チャカ・カーン、ウーピー・ゴールドバーグらが追悼

Sharon Jones

「女性版ジェイムス・ブラウン」とも称された現代のファンク/ソウルの女王シャロン・ジョーンズ(Sharon Jones)が11月18日に亡くなったことが発表された。60歳だった。

故エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)のアルバムに参加し、USツアーのバック・バンドを務めたことでも知られるダップ・キングス(The Dap Kings)とのグループで知られるシャロン・ジョーンズは、ニューヨークを拠点に活動し、60年代や70年代の泥臭く熱いファンク/ソウル・ミュージックを蘇らせたかのようなサウンドをバックに、「女性版ジェイムス・ブラウン」とも呼ばれる、女王の風格漂う迫力のボーカルで人気を集めている人気グループ。2014年に発表した『Give The People What They Want』は昨年のグラミー候補にもなり、また今夏にはドキュメンタリー映画『Miss Sharon Jones!』も公開されたばかり。

元々、2013年にステージ1の胆管がんが発見されたことを発表し、治療に専念するため『Give The People What They Want』の発売やツアー日程を延期。その後、ステージ2のすい臓がんであることも明らかになり、手術のため一時表舞台を離れていたシャロン・ジョーンズだが、翌年にはツアーに出るなど活動を再開させ、昨年はクリスマス・アルバム『It’s A Holiday Soul Party』をリリース。2015年9月にトロント国際映画祭でプレミア上映され、今夏にアメリカの一部劇場で公開された自身のドキュメンタリー映画『Miss Sharon Jones!』のサウンドトラックにも「私はまだここにいる、ここで生きている」と歌う新曲“I’m Still Here”を提供していた。

しかし、トロント国際映画祭では、がんが再発していることを明かし、ふたたび化学療法に入る予定であるとコメント。先月も、ホワイトハウス主催イベントに出演予定だったが、肺炎のためにキャンセルしていたが、病状は思わしくなかったようだ。シャロン・ジョーンズらが所属するDaptone Records創設者のゲイブリエル・ロス(Gabriel Roth)がLA Times紙に明かしたところによると、大統領選の11月8日にシャロン・ジョーンズは発作を起こして足を動かせなくなったものの、「彼女は、(次期大統領に選ばれた)トランプのせいだとみんなに話していた」と冗談を飛ばしていたが、さらに翌日にも発作が起き、話すこともできなくなったという。それでもメンバーが集まって彼女のベッドの周りで音楽を奏で始めると、“His Eye Is On The Sparrow”(「主は雀を見守り給う」)や“Amazing Grace”といった曲をハミングするなど、最後まで歌おうとしていたとのこと。そして数年間に渡るがんとの闘病生活の末、18日に息を引き取った。

この訃報に、チャカ・カーン(Chaka Khan)、ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)、ジョン・レジェンド(John Legend)、クエストラヴ(Questlove)、キース・スウェット(Keith Sweat)、レデシー(Ledisi)、リオン・ブリッジズ(Leon Bridges)、マーク・ロンソン(Mark Ronson)などアーティストたちを始め、女優のウーピー・ゴールドバーグなど多くの著名人が追悼のコメントを発表している。

1956年5月4日ジョージア州オーガスタ生まれ、幼少期にニューヨークに移り育ったシャロン・ジョーンズは、教会でゴスペルを歌うようになり、70年代にはファンク・バンドのバックコーラスなどを務めていたが、長らくソロ歌手としては芽が出なかった。40歳のときにリー・フィールズ(Lee Fields)のバックコーラスに選ばれたことがきっかけとなり、ソウル・プロヴァイダーズ(The Soul Providers)とリー・フィールズのアルバムに参加。このソウル・プロヴァイダーズのメンバーが後にダップ・キングスを結成し、2002年についにシャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングスとして『Dap Dippin’ with Sharon Jones and the Dap-Kings』をリリースし、40代半ばにしてアルバム・デビューを果たした。