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ダンスにマネキン……「チャレンジ動画」のバイラル・ヒットが全米チャートのトップ10に続々ランクイン

Rae Sremmurd - Sremmlife 2

今週の全米シングル・チャートは、チェインスモーカーズ(The Chainsmokers)の“Closer”が12週連続で1位になるなどトップ5には動きがなかったが、SNSを中心にインターネットで流行中の「チャレンジ動画」がきっかけとなってバイラル・ヒットとなっている若手ラッパーたちの曲が続々とトップ10にランクインしている。

独走を続けるチェインスモーカーズを始め、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)がダフト・パンク(Daft Punk)とコラボレーションした“Starboy”、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)が参加したDJスネーク(DJ Snake)“Let Me Love You”、D.R.A.M.とリル・ヤティ(Lil Yachty)による“Broccoli”など、トップ5は3週連続で動きが無い状態が続く全米シングル・チャート。だが、3週間前にトップ10入りを果たしてからもじわじわと順位を上げ、今週は6位まで上昇したアリアナ・グランデ(Ariana Grande)とニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)の“Side To Side”など、トップ5以下では新たな動きも増え、トップ10のこう着状態に変化が起きつつある。

ひとつは、トップ100にランクインして3週目となる3週間前の10月中旬、前週89位から11位へとジャンプアップし、先週にはトップ10入りを果たし、今週は8位まで上昇した“Juju On That Beat (TZ Anthem)”。ゼイ・ヒルフィガー&ゼイオン・マッコール(Zay Hilfigerrr & Zayion McCall)という10代のラップ・デュオによるこの曲は、アトランタのヒップホップ集団クライム・モブ(Crime Mob)が2004年に発表した“Knuck If You Buck”のビートを使ったもので、9月末に一度、全米チャート57位に初登場したものの、一旦ランク外に。しかし、1週空けてふたたび89位にランクインしたかと思うと、次週には11位に急上昇。先週には9位とトップ10入りした。

この“Juju On That Beat (TZ Anthem)”のヒットは、「#TzAnthemChallenge」などのハッシュタグで知られる、この曲を使ったダンス・チャレンジがSNSを中心に流行したことによるもの。元々はお手製のダンス・ビデオを自分たちで公開したところ、そのダンスに挑戦し、その様子をSNSで公開する「チャレンジ動画」が流行してバイラル・ヒットとなっており、ザ・ロックことドゥウェイン・ジョンソンやグウェン・ステファニー、シャキール・オニールといった有名人からNBAチームなども続々と挑戦、先日はTV番組でシアラ(Ciara)が踊るなどその勢いはまだまだ継続中。ストリーミング再生回数だけでなく、デジタル・セールスも上昇している。

こうしたバイラル・ヒットは、全米チャート初登場1位になったバウアー(Baauer)の“Harlem Shake”を筆頭に、Billboardチャートがストリーミング再生回数をシングル総合チャートに反映させるようになった2013年2月からは特に多く、ここ最近もボビー・シュマーダ(Bobby Shmurda)の“Hot Nigga (Hot Boy)”(最高6位)、サイレント(Siento)の“Watch Me (Whip/Nae Nae)”(最高3位)、アイラヴメンフィス(iLoveMemphis)の“Hit The Quan”(最高15位)など、新人が一躍脚光を浴びるきっかけとなっている。また、全米チャートのポリシー変更以前でも、2006年に最高10位のヒットとなったDJアンク(Unk)の“Walk It Out”を始め、ニュー・ボーイズ(New Boyz)やカリ・スワッグ・ディストリクト(Cali Swag District)など、ダンスの流行をきっかけにブレイクする例は多く、ヒップホップとダンスの相性の良さがうかがえる。

そして“Juju On That Beat (TZ Anthem)”同様にバイラル・ヒットとなり、今週トップ10入りしたのが若手ヒップホップ・デュオ、レイ・シュリマー(Rae Sremmurd)の“Black Beatles”。彼らの後見人であるマイク・ウィル・メイド・イット(Mike WiLL Made-It)が手がけ、グッチ・メイン(Gucci Mane)がゲスト参加したこの曲は、彼らが8月にリリースしたメジャー2作目『SremmLife 2』からのシングルで、ミュージック・ビデオが発表された後、チャートイン3週目の10月頭に前週77位から41位へとジャンプアップ。そこからじわじわと上昇していたが先週、前週22位から16位へとランクアップしたのに続いて今週は9位までアップし、彼らにとって初のトップ10ヒットとなった。

元々スマッシュヒットとなっていた“Black Beatles”の勢いが増したのは、「マネキン・チャレンジ」(#MannequinChallenge)と呼ばれるバイラル動画がきっかけ。こちらはダンスではなく、マネキンのように静止した状態を保つことに挑戦するもので、10月末に高校生が#MannequinChallengeのハッシュタグをつけてTwitterで公開したチャレンジ動画が大反響を呼び、一気にブームに。当初はBGMは無く、またこのマネキン・チャレンジ自体は特定の曲を使うというルールもないが、レイ・シュリマーたちがライブ中に観客を巻き込んでマネキン・チャレンジを行うという映像が大きな話題となり、SNS上で拡散されたほか、ここで使われた“Black Beatles”を用いたマネキン・チャレンジも増えたことでストリーミング再生回数の増加につながったようだ。

また今週は、カナダのラップ・スター、ドレイク(Drake)の新曲“Fake Love”が先週24位の初登場から10位にランクイン。ドレイクは10月29日に、“Fake Love”、“Sneakin’”、“Two Birds, One Stone”の3曲を同時にリリースしており、トゥエニーワン・サヴィジ(21 Savage)をゲストに迎えた“Sneakin’”も今週28位に上昇、“Two Birds, One Stone”は今週73位に初登場している。ドレイクは今年4月に発売した『Views』が全米アルバム総合チャートで初登場から26週連続でトップ5入りをキープし、通算13回の1位を獲得する大ヒット作となったが、今週はついに7位にダウン。だが、早くもニュー・アルバム『More Life』を12月にもリリース予定とされており、リード・シングル“Fake Love”の好調から『More Life』のヒットも確実視されている。

他にもトップ10圏外では、24歳の若手女性ラッパー、ヤング・MA(Young M.A)のシングル“OOOUUU”がチャートイン10週目にして前週22位から今週19位に上昇、初のトップ20入りを記録。この曲は、ジェイダキス(Jadakiss)やエイサップ・ファーグ(A$AP Ferg)などラッパー勢が続々と非公式リミックスを発表したことで話題となり、今年9月にはビヨンセ(Beyonce)が家族やファンへの感謝を綴るInstagram動画の中で使用された上に、ヤング・MAはビヨンセのツアーで前座を務めるチャンスも手にし、「Beats by Dre」の新CMにも出演するなど一躍注目を集めている。また、ポートランド出身の若手ラッパー、アミーネ(Aminé)のデビュー・シングル“Caroline”も徐々に順位を上げており、9週目で今週21位まで上昇している。

1.(←1) The Chainsmokers ft. Halsey – Closer
2.(←2) The Weeknd ft. Daft Punk – Starboy
3.(←3) twnety one pilot – Heathens
4.(←4) DJ Snake ft. Justin Bieber – Let Me Love You
5.(←5) D.R.A.M. ft. Lil Yachty - Broccoli
6.(↑7) Ariana Grande ft. Nicki Minaj – Side To Side
7.(↓6) Bruno Mars – 24K Magic
8.(↑9) Zay Hilfigerrr & Zayion McCall – Juju On That Beat (TZ Anthem)
9.(↑16) Rae Sremmurd ft. Gucci Mane – Black Beatles
10.(↑24) Drake – Fake Love