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マドンナのプリンス追悼パフォーマンスに批判の声 セリーヌ・ディオンらが擁護

Madonna Responds to Critics of Her Prince Tribute

米時間で今月22日に開催された〈Billboard Music Awards〉の中で、先月21日に急逝したプリンス(Prince)の追悼パフォーマンスが行われたが、マドンナ(Madonna)のパフォーマンスに対して批判の声が相次いでいる。

22日に開催された〈Billboard Music Awards〉では事前にマドンナがプリンス追悼パフォーマンスを行うとアナウンスされていたが、開催前から「マドンナはふさわしくない」、「なぜマドンナだけでやるのか」と批判が噴出。マドンナは80年代にプリンスとの交際が噂され、1989年作『Like A Prayer』で共演したこともあるが、しかし納得できない者は多かったようで、オンライン署名サービスのChange.orgで、「〈Billboard Music Awards〉でプリンスを追悼するメインのアーティストがマドンナであることは認められない」として彼女の出演をキャンセルさせるよう求める嘆願が開始、それにアーティストも賛同するなどの事態に。

署名は8000人以上集まったものの、さすがに直前に変更はできないこともあってか、当日は予定どおりマドンナが出演。シネイド・オコナーのカバーがヒットしたことでも知られる名曲“Nothing Compares 2 You”を歌い、その後スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)がサプライズ・ゲストとして登場、マドンナと共に“Purple Rain”を披露した。しかしその後も、ユーリズミックス(Eurythmics)のデイヴ・ステュワート(Dave Stewart)が「どうかマドンナにプリンスの曲を歌わせないでくれないか」と率直にコメント、またアフリカ系米国人向けケーブルテレビ局 BET(Black Entertainment Television)のTwitterアカウントも「あぁ、我々もあれは観たよ。心配しないで、分かってるから」と暗に批判するツイートをする(後に削除)など、さらにマドンナを批判する声は高まるばかりとなった。

これに対しマドンナは、自身のInstagramアカウントで、「プリンスをトリビュートしたいのなら、それが誰であろうと大丈夫なのよ。年齢も性別も、そして人種も関係なくね。彼を愛し、彼にインスパイアされたのなら、それを示せばいい。私はプリンスを永遠に愛している」などと反論。また自身の曲“Human Nature”の歌詞を引用しながら、批判を意に介さないという態度を示している。

マドンナの要請を受けて、当日〈Billboard Music Awards〉でマドンナのパフォーマンス前にスピーチを行ったクエストラヴ(Questlove)は、数々の批判についてTwitterでマドンナを擁護。「彼の曲を歌うというだけで勇敢だ」とトリビュート出演することのハードルの高さについて触れ、「誰にでも、自分のやり方で別れを告げたいし、そうする機会があっていいはずだ」とコメント。また、グラミー賞などの他の大舞台でのトリビュートがまだ続くだろうと述べて、「要は、プリンスが許すだ許さないだの言い合いは醜いからやめようってことだ」となだめている。

また、今年始めに最愛の夫、兄と相次いで亡くしたものの、〈Billboard Music Awards〉のステージでクイーン(Queen)の“The Show Must Go On”(何があってもショウは続けなければいけない)のカバーを披露し拍手喝采を浴びたセリーヌ・ディオン(Celine Dion)もまた、「マドンナは素晴らしかったと思う」とフォロー。米Billboard誌のインタビューに対し、過去にプリンスから楽曲提供してもらったことなども振り返っていた。

一方で、プリンスのバンド=レヴォリューション(Revolution)のドクター・フィンク(“Dr.” Matt Fink)は、「個人的な意見としては、マドンナには、“Nothing Compares”のすぐ後に“Purple Rain”っていうだけじゃなくて、もっとたくさんのメドレーをやってほしかった。そうすればリアルなトリビュートとしてもっと受け止めてもらえたんじゃないか」と見解を表明しており、議論はまだ続きそうだ。「プリンスと近しいアーティストにオファーしてほしかった」と人選についても触れたが、「仮にレヴォリューションにオファーがあっても、断っていたと思う。……あまりに早すぎるから」と複雑な心境を口にしている。ドクター・フィンクは先月末、プリンスの訃報を受けてウェンディ&リサ(Wendy Melvoin & Lisa Coleman)らと共にレヴォリューションを再結成することをアナウンスしており、年内にトリビュート・コンサートを行う予定。

〈Billboard Music Awards〉では、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)が最多の8冠を授賞。昨年11月の〈American Music Awards〉において最優秀ソウル/R&Bアルバムをザ・ウィークエンドが授賞した際にプレゼンターを務めたのがプリンスであったこともあって、ザ・ウィークエンドは、授賞スピーチで「彼のことを知っているという間柄ではないけど、でも彼は自分にとって近しい存在だった。そしてこれからもずっと、彼はインスピレーションの源となるだろう。もちろん自分も彼の存在によってこれからもずっと限界に挑戦していくし、どのアーティストもそうであることを願っている」と、高ぶる感情を抑えるような様子で亡くなったプリンスについて語った。

なお、プリンスの訃報直後にマドンナのマネージャーが米Billboardに対し明かしたところによれば、数年前にマドンナとプリンスの合同ツアーの構想があったという。マドンナは、「女王とプリンスだから〈Royalty Tour〉なんてどう?」とツアー名を考えるほど気に入ってたそうだが、しかしプリンスに話したところ、「まだ世界はその心構えができてないよ。そのツアーはビッグ過ぎる」と断られたのだとか。