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ディラの『Jay Love Japan』が未発表曲を追加して正規再発

J. Dilla - Jay Love Japan (deluxe)

ヒップホップ史に燦然と輝く数々の作品を世に届けながら32歳という若さで亡くなったJ・ディラ(J Dilla)の死後に発表された『Jay Love Japan』が公式に再発され、当時未収録だった音源を追加したデラックス・エディションとして発売された。

ジェイ・ディー(Jay Dee)の名前でも知られるディラは、その先鋭的で独創的なビートは今なお後進に強い影響を与えており、近年もロバート・グラスパー(Robert Glasper)ら新たなジャズの潮流を生んでいるアーティストがその影響力の大きさを語り、毎年ディラの音楽と生を祝福するイベントが開催されるなど愛されている。2006年2月に、狼そう病、ループスとも呼ばれる、全身性エリテマトーデス(SLE)という免疫不全を起こす難病が原因となって32歳の若さでこの世を去ったが、膨大な数のトラックが未発表のまま遺されたこともあって、死後も未発表音源を中心としたリリースが続いており、つい最近も、2002年にリリースを予定して制作が進められていたものの、未発表に終わっていた幻のボーカル・アルバム『The Diary』が正規リリースされたばかり(→ 全曲フル試聴可)。

そして今月になって新たに再発されたのが、死の直前の2005年にアナウンスされるも生前には発表されず、その後2007年や2008年に限定的にリリースされ、すぐに廃盤になったこともあってブートレグ盤が出回っていた『Jay Love Japan』。ツアー先の日本でインスパイアを得て制作されたと言われるこのアルバムは、バーティン(Baatin)、タラーク(Ta’Raach)といった同郷デトロイト勢や、LAを拠点に活躍するプロデューサー/ラッパーのエグザイル(Exile)らが参加していたもののインストゥルメンタル中心の作品だったが、リリースされたのはプロモーション盤だったと見られており、一部ブート盤では、エグザイルとのタッグでも知られるラッパー/プロデューサーのブルー(Blu)、当時はジョンテル(Jontell)名義だったシンガー/プロデューサーのミゲル(Miguel Jontell)、80sエレクトロ・サウンドを現代的に昇華した男女デュオ=J・デイヴィ(J*Davey)といった西海岸勢を始め、R&Bシンガーのトゥルース・ハーツ(Truth Hurts)の参加曲などもあり、『Jay Love Japan』はディラ作品の中でもミステリアスなものとなっていた。

しかし今回、ディラの実母で、彼の遺産管理者でもあるマ・デュークス(Ma Dukes)の公認を得て、『Jay Love Japan』が正規にリリース。デラックス盤となってほぼ全曲を収録した形で、母の日(5月8日)のタイミングに合わせて5月6日に発売された。2007年版には未収録だった“Lucy”、ミゲル&ブルー参加の“Sun In My Face”、J・デイヴィとの“Red Light”などが追加されており、iTunes版には“The Look”もボーナス・トラックとして加わっている。また、今回の再発では初めてレコード盤でも発売され、公式サイト DillatronicではTシャツに、“The Look”、“Baby”など3曲を収録した7インチが付く限定セットも販売されている。なお、18日には解説付き国内盤CDも発売される。

1. Can’t You See
2. Sun In My Face (feat. Blu & Miguel) [*bonus]
3. In The Streets
4. Oh Oh
5. Say It (feat. Ta’Raach & Exile)
6. Lucy [*bonus]
7. First Time (feat. Baatin & The Ruckazoid)
8. Red Light (feat. J*Davey) [*bonus]
9. Outro
10. Yesterday
11. Believe In God
12. The Look [*bonus / iTunes only]

bonus 7″:
1. The Look
2. Baby
3. Cannonball