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ア・トライブ・コールド・クエストのファイフ、45歳で亡くなる

Phife - Dear Dilla

90年代に活躍した伝説のヒップホップ・グループとして今なお人気を誇るア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)のメンバー、ファイフ・ドッグ(Phife Dawg)が米時間で今月23日までに亡くなったことが明らかになった。45歳だった。

ア・トライブ・コールド・クエストのメンバーであるファイフの死は、スタティック・セレクター(Statik Selektah)やチャック・D(Chuck D)など複数のヒップホップ関係者が認めたほか、米Billboard誌や米Rolling Stone誌が事実であるとして報道した。現時点で公式発表はなく、死因は明らかになっていないが、長年、1型糖尿病を患っており、2008年には腎移植手術を受けるなど健康面が心配されていた。ドキュメンタリー映画『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ -ア・トライブ・コールド・クエストの旅-』の中でも、1型糖尿病の闘病生活の辛さを語っていたが、昨年11月に行われた米Rolling Stone誌のインタビューでは体調について、「いい状態だよ。体調のいい日と悪い日とあるけどね。でも大体はいい状態だし、まぁ順調だよ」と話していた。

[3/24 update: 糖尿病による合併症によって亡くなったことが発表された。]

2000年にソロ・デビュー・アルバム『Ventilation: Da LP』を発表しているファイフは、2014年に故J・ディラ(J Dilla)に捧げる“Dear Dilla”を発表しており、久々のソロ新作『MuTTYmorPHosis』を準備中だった。また、昨年11月に行われた米Rolling Stone誌のインタビューでは、J・ディラのトラックを使った“Nutshell”という曲の予告編映像を公開しており、『Give Thanks』というEPからのファースト・シングルになる予定だとも語っていた。

ア・トライブ・コールド・クエストは、カリスマMC/プロデューサーのQティップ(Q-Tip)を中心に、幼なじみのファイフ、DJのアリ・シャヒード(Ali Shaheed Muhammad)、そして1作目の後にグループを去ることになるジェロビ(Jarobi White)によって80年代後半に結成。1990年に発表したデビュー作『People’s Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm』は、遊び心のあるリリックや、センスの光るサンプリングによるサウンドが話題となり、ヒップホップ専門誌のThe Sourceで5点満点を獲得するなど高く評価された。その後彼らは、ジャズ色を強めた『The Low End Theory』、“Award Tour”などのヒットを生んだ『Midnight Marauders』などヒップホップの新たな潮流となる新たな方向性を打ち出し、1996年に発表された、ジェイ・ディー(Jay Dee, 後のJ・ディラ)と組んだ4作目『Beats, Rhymes And Life』では革新的なサウンドを築きながら、初の全米チャート1位を獲得、グラミー候補にもなるなど名実共に成功を手にした。

1998年の『The Love Movement』を最後に解散、その後はQティップ、アリなどがソロとして活躍しているが、2000年代に入って何度か再結成もされ、2008年の再結成ツアーに密着したドキュメンタリー映画『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ -ア・トライブ・コールド・クエストの旅-』が公開されるなど再評価も高まる中、デビュー25周年を記念して、昨年11月にはデビュー作『People’s Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm』の25周年記念バージョンも発売され、Qティップ、アリ、ファイフ、ジェロビの4人が揃ってTV番組でライブ・パフォーマンスも披露したばかり。

 

 

 

A Tribe Called Quest with The Roots – Can I Kick It? (live on Jimmy Fallon, 2015)