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アレサ・フランクリン幻のドキュメンタリー、上映へ向けてロバート・デ・ニーロが動く?

Courtesy of Amazing Grace Movie LLC

アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)が1972年に発表した名ライブ盤『Amazing Grace』のレコーディングに合わせて撮影され、紆余曲折を経て昨年ついに陽の目を見るところをアレサ本人によって上映が差し止めとなったドキュメンタリー映画だが、この上映に向けて、名優ロバート・デ・ニーロが個人的に動いているという。

アレサ・フランクリンが1972年に発表した『Amazing Grace』は、同年1月に29歳のアレサがロサンジェルスの教会[New Temple Missionary Baptist Church]にて2日間に渡ってレコーディングしたゴスペル・ライブ・アルバム。米国内で200万枚以上を売り上げており、アレサの50年以上に渡るこれまでのキャリアでもっとも売れた作品でもある。このライブ・コンサートは当時、『追憶』や『愛と哀しみの果て』で知られるシドニー・ポラック監督によって撮影されており、当初の計画ではアルバム発売の翌年、1973年にドキュメンタリー映画としてワーナー・ブラザーズから公開される予定だったものの、録音された音声と映像がうまく合わず、使える映像が20時間分に限られるなどのトラブルがあり、完成されることなく頓挫。そのまま幻の作品となっていたものの、2007年には、アレサがAtlantic Recordsに在籍していた時代に同レーベルで働いていたというアラン・エリオットがポラック監督らを説得し、実現に向けて動いていたが、末期がんだったポラック監督は残念ながら翌年この世を去った。

それでも諦めなかったアラン・エリオットは、監督の死後2年をかけて、デジタル技術を使って音声が映像と合わない問題を解決。映像の使用についてもワーナー・ブラザーズ側をなんとか説得し、2010年には一部で試写会を設けるなどほぼ完成させ、昨年9月、87分のドキュメンタリー映画として、同4日に開催されるコロラド州テルユライドでのテルユライド映画祭、そして同10日にトロント国際映画祭でついにプレミア上映される予定だった。しかし、テルユライド映画祭でプレミア上映されるというまさにその日、アレサ・フランクリンは裁判所に上映差し止め命令を出すよう請求。アレサ側に「許可なく当時の映像が放送・上映・配給されることを禁ずる法的権利を有している」ことが認められ、続くトロント国際映画祭でも上映が中止となった。

先日には、一時的な差し止め命令だったのが、恒久的な差し止めとする判決が出たとのことだが、一部報道によれば、まだ公開の可能性は残っているようだ。Hollywood Reporterの報道によれば、アレサ・フランクリン側と、映画を公開したいアラン・エリオット側とのあいだで昨年9月から交渉が続いているという。さらに米Billboard誌は、関係者筋の情報として、オスカー俳優ロバート・デ・ニーロが今年1月、個人的にアレサ・フランクリンに電話で連絡を取り、デ・ニーロが設立に関わったニューヨークのトライベッカ映画祭での上映を求めたと報じた。アレサ・フランクリンから映画については代理人に任せているとの返答をもらったデ・ニーロは、その連絡先を求めたという。4月に開催されるトライベッカ映画祭のラインナップは今月15日に発表予定となっており、時間的に実現は難しいのではないかと見られているが、報道によればロバート・デ・ニーロはこの『Amazing Grace』のドキュメンタリー映画に情熱を燃やしており、何らかの解決の糸口を見いだせるかもしれないと関係者は期待を寄せているという。

このアレサ・フランクリン『Amazing Grace』のドキュメンタリー映画については、一部の音楽関係者や映画関係者が試写を観ており、ディアンジェロ(D’Angelo)は「息をのむような素晴らしさ。魔法にかかったように魅了される」と表現し、ザ・ルーツ(The Roots)のクエストラブ(Questlove)も、「容易にアカデミー賞が獲れる」と話したという。