bmr

bmr>NEWS>ビヨンセ、リアーナの成功を早くから予見していた LA・リードが契約当初を振り返る

NEWS

ビヨンセ、リアーナの成功を早くから予見していた LA・リードが契約当初を振り返る

LA Reid - Sing To Me: My Story Of Making Music, Finding Magic, And Searching For Who's Next

これまでにグラミーを8度受賞、昨年には史上初めてデジタル・シングルのセールス数等が累計で1億を突破したアーティストになるなど、デビューから10年ほどでポップス界の新たな女王となったリアーナ(Rihanna)だが、その活躍をビヨンセ(Beyonce)はデビュー当初から予見していたという。

これは、現在Epic Recordsの会長およびCEOであり、Epicのトップに就任後はマライア・キャリー(Mariah Carey)、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)らをEpicに移籍させたほか、ティンバランド(Timbaland)やパフ・ダディ(Puff Daddy)らと提携・契約するなどアーバン・ミュージック界で大きな影響力を持つLA・リード(L.A. Reid)が、自叙伝の中で明かしているもの。LA・リードは2004年から2011年まで、リアーナが最近まで所属していたDef Jam Recordingsを擁するIsland Def Jam Music Groupのトップであり、リアーナをデビューから見守ってきた人物でもある。LA・リードの初の自叙伝となる『Sing To Me』は、アメリカで2月2日に発売予定だが、その発売を前に、米Billboardが同著からリアーナ契約時のエピソードを先行公開した。

カリブ海のバルバドス島出身のリアーナは元々、音楽プロデューサーであり、相棒のカール・スターケン(Carl Sturken)と共にプロダクション会社 Syndicated Rhythm Productionsを興したエヴァン・ロジャース(Evan Rogers)の目に留まって同プロダクションと契約。そこで制作したデモテープの中には、ロジャース&スターケンが制作し、後にリアーナの最初のヒットとなる“Pon de Replay”の音源も収録されており、これが当時Def Jamの社長を務めていたジェイ・Z(Jay-Z)に注目され、Def Jam入りを果たしたことで知られる。

LA・リードは自叙伝で、彼がDef Jamの社長に任命したジェイ・Zがリアーナを連れてきたときのエピソードを振り返っている。それによると、ジェイ・Zが当時17歳のリアーナをオフィスに連れてきたのが2005年の2月。ジェイ・Zは、リアーナにLA・リードの前でパフォーマンスさせ、オーディションに合格。その日のうちにリアーナと契約した。しかし、当時LA・リードは、スターになるのはリアーナではなく、同時期にDef Jamが新人として送りだしたティアラ・マリー(Teairra Marí)だと思っていたという。

「リアーナの(その後の)成功については面白い話があって、当時、我々は同時期に2人の女の子と契約していた。リアーナと、ティアラ・マリーという可愛い女性だ。社内向けのショウケースを行って、そのときジェイ・Zに付いて(当時交際中だった)ビヨンセも来ていた。ティアラ・マリー、リアーナに、ブラック・バタフライ(※Black Butterflyと書かれているが実際はブラック・バダフライ Black Buddaflyのことと思われる)、そしてニーヨがステージに立った。レーベルとしては、ティアラ・マリーがビッグ・スターになるだろうと考えていた。だから我々はティアラに多くの時間を割き、彼女に注目が集まるよう動いていたんだ。リアーナはすでに“Pon de Replay”がヒットしていたけど、それでも我々は、スターになるのはこの子じゃないとまだ思っていたんだ。だがその時、警報が鳴ってくれた。ショウケースの後にビヨンセが私のところに来て言ったんだ、『あのリアーナって子、すごいわね』って」と、LA・リードは綴っている。

このリアーナのエピソードの前置きには、「Island Def Jam時代、Def Jamの社長に私が任命したジェイ・Zは私にとって最高の教師のひとりとなった」と書かれているが、ジェイ・Zだけでなく、ビヨンセも慧眼の持ち主だったようだ。このエピソードどおり、実際にデビュー当時はティアラ・マリーのほうがプライオリティが高かったものと見られ、それぞれデビュー・アルバムをリリースした2005年8月に出演した〈World Music Awards〉におけるデスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)のトリビュート・パフォーマンスでは、ビヨンセの立ち位置をティアラ・マリーが担っていた。同じ月にデビュー・アルバムを発売したふたりだが、リアーナのデビュー作『Music Of The Sun』は初登場10位、ティアラ・マリーのデビュー作は初登場5位という結果だったものの、しかしリアーナは“Pon de Replay”が全米チャート最高2位のヒットとなるなどもあってアルバムの通算セールスでは逆転。リアーナはその翌年に“SOS”が全米チャート1位を獲得するなどヒットを連発していき、スターへの道を歩んでいくが、一方でティアラ・マリーはデビュー作のセールス不振が原因でDef Jamを解雇され、低迷していった。

共著の形で書かれたLA・リードの自叙伝『Sing To Me: My Story Of Making Music, Finding Magic, And Searching For Who’s Next』は、ドラマーとしてキャリアをスタートさせた初期から、ベイビーフェイス(Babyface)とのタッグでプロデューサーとして成功していき、音楽レーベルのエグゼクティヴへと駆け上がっていたLA・リードが、音楽業界の内側から、彼が指揮するレーベルに所属していたTLC、アッシャー(Usher)、ピンク(P!nk)、カニエ・ウェスト(Kanye West)、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)らとのエピソードなども書いているという。

なお、ブラック・ミュージックにおける功労者を讃える音楽賞〈BET Honors〉が今年は2月23日に開催されるが、Business of Entertainment AwardをLA・リードが授賞。同賞では、彼がキャリア初期にベイビーフェイスと共に所属していたR&Bグループ、ディール(The Deele)のライブ・パフォーマンスも予定されているが、一部報道では、LA・リードがパフォーマンスに参加する可能性もあるとか。また同アワードでは、人気TVドラマ『Empire 成功の代償』のプロデューサーでもあるリー・ダニエルズがTelevision and Film Awardを授賞し、『Empire 成功の代償』に出演するタラジ・P・ヘンソンがプレゼンターを務め、同じく出演しているジャジー・スモレット(Jussie Smollett)らがパフォーマンス予定のほか、Musical Arts Awardをパティ・ラベル(Patti LaBelle)が授賞するとのこと。