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モス・デフが引退表明 最後のアルバムを年内リリースへ

Yasiin Bey announce Muhammad Ali tribute live 2014 Jan

俳優としても活躍する人気ラッパーで、2011年にはヤシーン・ベイ(Yasiin Bey)という名前へと改名したモス・デフ(Mos Def)が、引退を表明。年内にラスト・アルバムをリリースするという。

90年代からキャリアをスタートさせたモス・デフ改めヤシーン・ベイは、タリブ・クウェリ(Talib Kweli)とのデュオ=ブラック・スター(Black Star)としての活動や、ヒットを記録したソロ・デビュー作『Black On Both Sides』、グラミー候補になった『The Ecstatic』などのソロ・ワークを始め、dj honda、DJシャドウ(DJ Shadow)、ゴリラズ(Gorillaz)らとの共演でのヒットでも知られる人気ラッパー。『チョコレート』、『ブラウン・シュガー』、『ミニミニ大作戦』、『銀河ヒッチハイク・ガイド』、『僕らのミライへ逆回転』、『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』を始め、最近では『はじまりのうた』といった映画に出演するなど俳優としても活躍している。その彼が、音楽だけでなく、俳優としても引退すると突然宣言した。

これは、彼が友人であるカニエ・ウェスト(Kanye West)を通じて発表したもの。2013年から南アフリカ共和国のケープタウンに移住したと宣言しているヤシーンは先週、エチオピアで開催される公演のためにケープタウン国際空港に向かったところ、南アフリカの移民法に違反しているとして逮捕されたが、この問題がきっかけとなったようだ。カニエ・ウェストは、自身の公式サイト上に「ヤシーン・ベイからのメッセージ」とする音声を公開。10分以上に及ぶ音声の中で、自身が何も罪を犯していないのに捕まったこと、南アフリカからの出国を妨害されたこと、家族が国外追放される可能性があることなどを訴えた。

このメッセージ音声の中ではラップのフリースタイルも披露され、カニエ・ウェストが先日発表した“No More Parties In LA”にかけて「No more parties in SA」(SAは南アフリカ)、また同じくカニエの“Real Friends”にかけて「カニエ・ウェスト、ありがとう、リアル・フレンドでいてくれて」と述べたが、一方でヤシーンは、「俺は音楽業界から引退する。ハリウッドからも。早急にね。年内に最後のアルバムを出すよ」と引退宣言をしている。

この引退宣言に合わせて、「mosdefofficial」というInstagramアカウントが、新作に関する情報を発表し注目を集めたが、これは事実ではないようだ。同アカウントは、“The Wanderers”という曲にケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)が、“Assalamualaikum, Dunya”という曲にはカニエ・ウェスト、J・コール(J. Cole)、ルーペ・フィアスコ(Lupe Fiasco)が参加しており、これらの楽曲が12時間以内に解禁される予定だと発表したが、しかしこれらの投稿は現在はすべて削除されており、後にヤシーンの代理が、このInstagramアカウントについて「ヤシーンはあまりに多くの人があれを彼だと信じてしまったことに非常に憤慨しています。あれは彼ではありません」と、本人によるものではないと情報を否定している。

今回の「メッセージ」におけるヤシーンの無罪主張だが、南アフリカ共和国の内務省が声明を発表。ヤシーンが「ワールド・パスポート」を使用しようとしたことが問題となっていることを明らかにした。ワールド・パスポートとは、NPO団体のWorld Service Authorityが発行しているパスポートだが、日本やアメリカ合衆国、カナダなど多くの国で認可されていないもの。南アフリカでも認めておらず、「なぜ彼がエチオピアへのフライトに乗れなかったのか。その一番の問題は、彼が出入国管理局の窓口で提出した書類が南アフリカで認可されていないワールド・パスポートであることです。出入国管理局の局員の調査で、彼の配偶者および未成年の子がオーバーステイしていることも分かりました。彼らのビザは観光ビザであり、2014年の4月に失効されています。したがって、違法滞在していたということになります」と説明。また、2013年の6月1日に初めて南アフリカを訪れたというヤシーンが、これまで10回の入国において全て、90日間有効の観光ビザで訪れており、ワールド・パスポートではなくアメリカ合衆国のパスポートで入国していたことを明かしており、さらに違法滞在の状態となっている彼の家族に対し、1月29日までに南アフリカから離れるよう命じた。ヤシーン自身は昨年11月30日に観光ビザを取得しており、今年の2月28日まで有効だという。