bmr

bmr>NEWS>デヴィッド・ボウイ、注目の新作はケンドリック・ラマーから影響を受けていることが明らかに

NEWS

デヴィッド・ボウイ、注目の新作はケンドリック・ラマーから影響を受けていることが明らかに

Kendrick Lamar

来年1月、69歳の誕生日にニュー・アルバム『★』(Blackstar)をリリース予定のデヴィッド・ボウイ(David Bowie)だが、この新作が、28歳の若手人気ラッパー、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)の最新作から影響を受けているという。

変化する事を恐れず進化していくことで60年代から活躍を続け、全世界トータル・セールス1億3000万枚以上を誇る孤高の存在、デヴィッド・ボウイ。2004年から病気療養などのためしばし表舞台から遠ざかっていたものの、2013年に突然カムバックし、10年ぶりのアルバム『The Next Day』を発表、その後も大回顧展の開催、ベスト・アルバムの発売などで話題を呼び、またベスト盤に収録された“Sue (Or In A Season Of Crime)”は、気鋭の作編曲家マリア・シュナイダー率いるマリア・シュナイダー・オーケストラ(Maria Schneider Orchestra)と共演しジャズに接近したことで大きな反響を巻き起こした。

来年1月にリリース予定となるおよそ3年ぶりの新作『★』も、“Sue (Or In A Season Of Crime)”に参加していた奇才ジャズ・ドラマー/作曲家マーク・ジュリアナ(Mark Giuliana)を始め、ダニー・マッキャスリン(Donny McCaslin)、ティム・ルフェーヴル(Tim Lefebvre)、ジェイソン・リンドナー(Jason Lindner)と気鋭のジャズ・ミュージシャンたちとレコーディングされたとあって、ボウイの新たな挑戦作として注目されている。そして、このジャズへの接近は、ジャズ・ミュージシャンを多く起用しヒップホップに囚われないブラック・ミュージックを作り上げ大きな話題となった、ケンドリック・ラマーの最新作『To Pimp A Butterfly』が大きなきっかけのひとつとなったようだ。

ボウイの長年のプロデューサーで、『★』にも携わるトニー・ビスコンティ(Tony Visconti)が、米Rolling Stone誌の取材に対して明かしたところによると、新しいことに挑戦しようとしていたボウイは意図的にロックではない方向性を求めていたという。「我々はケンドリック・ラマーをよく聴いていたよ。ケンドリックがとてもオープンマインドであること、そして彼がストレートなヒップホップ作品にしなかったという事実が気に入ったんだ。彼はあらゆることをやってのけた。そしてそれこそ我々がやりたいことだったんだ。様々な意味で、最終的な目標はロックから離れることだった」と振り返っている。新作ではジャズだけでなく、ヒップホップ、クラウトロック、ポップなど様々な表現を取り入れ、ひと言でジャンルを言い表せないような、混ぜ合わさったサウンドになっているという。

デヴィッド・ボウイの新作『★』は、10分近い大作“Blackstar”から幕を開け、“Sue (Or In A Season Of Crime)”も再レコーディング版が収録される。ボウイの69歳の誕生日となる2016年1月8日に発売予定。

コンプトン出身の若手人気ラッパー、ケンドリック・ラマーが今年3月に発表した最新作『To Pimp A Butterfly』は、レーベルのミスもありデジタル配信での発売が1週間前倒しとなったが、期待度の大きさもあって、定額制ストリーミング・サービスのSpotifyでは発売初日に世界新記録(当時)となる960万回再生/日を記録。ダウンロードだけでアメリカでの1週間のセールスがおよそ32万4000枚を記録し、全米チャート初登場1位を獲得するなど大ヒットとなった。また昨年先行して発表された“i”は、今年のグラミー賞で最優秀ラップ・ソング、最優秀ラップ・パフォーマンスの2部門に輝いている。