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「ブラード・ラインズ」裁判、著作権50%がマーヴィン・ゲイ遺族側に

Robin Thicke - Blurred Lines (single)

2013年夏に12週に渡って全米チャート1位を独占したロビン・シック(Robin Thicke)の世界的ヒット・シングル“Blurred Lines”が、今年3月にマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の曲の著作権を侵害していると判断された裁判で、今後の著作権収入について50%をマーヴィン・ゲイ遺族側が受け取ると裁判官が定めた。

ヒットメイカーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)がプロデュースしたロビン・シックの“Blurred Lines”は全米チャートで12週1位を獲得するなど世界的なヒットとなり、2013年を代表する曲となったが、故マーヴィン・ゲイの著作権を持つマーヴィン・ゲイの遺族が、マーヴィンの1977年のヒット曲“Got To Give It Up”を無断で盗用しているとして提訴。ファレルやロビン・シック側はこれに対し、「著作権者の権利は譜面上に書かれているものだけに限定される」という過去の判例を元に、「譜面を読めばまったく違う曲だと分かる。一方はマイナー・コードで、もう一方はメジャー・コードだ。音の高さですら一緒じゃない」と盗作を否定。“フィーリング”が同じである、似たように“聞こえる”というのは著作権侵害にはあたらないとの主張をしていたが、3月上旬、“Blurred Lines”は著作権侵害を犯していると陪審員が裁定し、ロビン・シック並びにファレルたちは敗訴となった。

ゲイ側はツアーの収益なども含め総額2500万ドル以上の損害賠償を求めていたが、裁判で陪審員が定めた損害額は740万ドル、およそ9億円相当になった。だが今月14日、裁判官は新たな裁定を下し、損害額が530万ドル(およそ6.5億円)と3割減額されたことが明らかになった。しかし一方で、今後の“Blurred Lines”のロイヤリティについて、50%の権利をゲイ側が持つと定めた。さらに、ロビン・シックが所属するファレルのレーベル Star Trak Entertainmentおよび、その親会社にあたるユニバーサル系列のメジャー・レーベル Interscope Recordsらに対し、楽曲を流通させたことにより本件について責任があると認定されただけでなく、ゲスト参加したラッパーのT.I.に対しても「責任がある」と定められた。

T.I.や所属レーベルに対しても責任があると主張していたゲイ側は、今回の裁定について、「(ロビン・)シック氏、(ファレル・)ウィリアムス氏が著作権侵害をしたということだけでなく、ハリス氏(T.I.)とユニバーサルもまた責任があると裁定していただいたことに大変喜んでおります」と弁護士が話している。

また今回、賠償金が支払われるまでは“Blurred Lines”の販売およびライブ・パフォーマンスでの使用を差し止めしてほしいというゲイ側の要求については認められなかったことが分かった。一方で、裁判官が再度の審理を却下したことも明らかに。もっともロビン・シックとファレル側は既報どおり控訴の実現に動いており、「“インスパイアされること”と“著作権を侵害すること”の違いを明確にしたい」と担当弁護士は意気込みを語っている。