bmr

bmr>NEWS>エイミー・ワインハウス、幻のサード・アルバム用の音源は破棄された?

NEWS

エイミー・ワインハウス、幻のサード・アルバム用の音源は破棄された?

Amy Winehouse - Amy

2011年7月に27歳という若さで急死したエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)。生前、3作目となるニュー・アルバムの制作を進めていたことが明らかになっているが、この新作用の音源はすでに破棄されていると、Universal Music UK会長が明かした。

代表曲となるミリオン・ヒット“Rehab”などを収録したセカンド・アルバム『Back To Love』により、2008年のグラミー賞では主要4部門全てを含む6部門にノミネートを受け、最多5冠を勝ち取り、世界で500万枚以上を売り上げる大ヒットとなるなど一躍スターとなったエイミー・ワインハウス。その2008年頃からニュー・アルバムの制作が伝えられ、当時のUniversal UK重役は同年11月にも、「デモを数曲聴いたよ。私のオフィスでアコースティック・ギターを弾きながら歌ってくれたんだ。センセーショナルな出来だよ」と感想をコメントしていた。アルコール依存症などの問題も抱え、レコーディングはなかなか進まなかったものの、2010年頃からは本格的に取り組み始め、2011年にはロンドンで極秘に行われたシークレット・ライブで新曲を披露したとも報じられた。

エイミーが亡くなって後の2011年11月に発表された未発表曲集『Lioness: Hidden Treasures』には、2008年にレコーディングされたとされるナズ(Nas)との“Like Smoke”など、新作用の音源と見られるものも収録。同曲を手がけたサラーム・レミ(Salaam Remi)は新作用に作られた未発表音源がまだまだあることを示唆していた。しかしこれらの音源はすでに破棄されたのだという。

これはエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『Amy』が7月3日にニューヨークとロサンジェルスで先行公開、10日から全米公開になることに関連した米Billboard誌による特集企画で明らかになったもので、Universal UKの現会長で、当時のエイミーのボスだったデイヴィッド・ジョセフがこれらのデモ音源を破棄したのだという。ジョセフは「モラルの問題だよ。私の知る限り、リリースされることはない」とコメント。具体的にどのように破棄されたのかなど語られていないため詳細は不明だが、レーベルの方針として今後リリースする予定はないというのは確かなようだ。

一方で同企画では、「彼女は亡くなる数週間前に曲を書き上げていたはず。俺の知るかぎり、14曲はあった」と、幻の新作についてサラーム・レミのコメントも紹介されている。「まず彼女の家族の意志を尊重すること」としながら、過去には自身のブログ等でエイミーの未発表曲や未発表バージョンを公開するなどエイミーの楽曲を世に出すことに積極的な姿勢を見せていたサラーム・レミは、ドキュメンタリー映画『Amy』にも“You Always Hurt The Ones You Love”という未発表曲を提供しているとか。以前にエイミーの父ミッチ・ワインハウスは「どれだけの音源があるかははっきりしていないが、少なくともアルバムをもう一枚作るだけの未発表音源はある。カバー曲が多い」と触れていたこともあり、“You Always Hurt The Ones You Love”も、近年ではライアン・ゴスリングが映画『ブルーバレンタイン』劇中で歌ったことでも知られるポップ・スタンダードのカバーと思われる。

なおエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『Amy』は、ハッピーバースデーを歌う14歳の頃のホームビデオなど貴重な映像も多くフィーチャーされている。当初3時間あった初期編集版では「辛くて観ていられない」ほどで、128分に編集された完成版でも痛ましい内容になっており、英Guardian紙は「悲劇の名作」と評している。一方で、父ミッチ・ワインハウスが「ひどい出来だ。彼ら(製作側)には『恥を知るべきだ。素晴らしい映画を作る機会を得たというのに、こんなものを作るとは』って言ってやったよ」、「彼らは私のことを、金に強欲で、注目を集めたがっている父親に描けてさぞ嬉しいのだろうが、そんな人間はどこにもいない。私が心配しているのは、エイミー・ワインハウス基金に将来資金提供してくれる可能性のある人がこの映画を観ることだ。私のことはどう言ってくれても構わないが、基金に影響が及ぶのが気がかりだ」と批判。また遺族として「誤解を招く内容、根本的に事実ではない内容を含む」として抗議の声明も発表されるなど、公開前から賛否を呼んでいる。