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音楽プロデューサー松尾潔によるR&B書籍の続編が発売、序文は菊地成孔

松尾潔のメロウな季節

EXILE、CHEMISTRY、JUJUから久保田利伸、鈴木雅之、平井堅、DOUBLEらを手がけ、日本の音楽界を支えてきた重要プロデューサー、松尾潔による音楽書『松尾潔のメロウな季節』が6月26日に発売された。

本書は、昨年刊行されて評判となった初の音楽書『松尾潔のメロウな日々』の続編。いまや凄腕の音楽プロデューサーとして知られるKCこと松尾潔だが、もともとは90年代に音楽専門誌『bmr(ブラック・ミュージック・リヴュー)』等に寄稿するR&B系のライター/音楽評論家として活動していた。その時代に積み重ねた米英現地取材を活かした貴重な現場証言集が前作『松尾潔のメロウな日々』であり、その好評を受けて刊行されたのが今回の『松尾潔のメロウな季節』である。

前作同様、この『松尾潔のメロウな季節』のメインテーマとなっているのも、1990年代のR&B。今でも「R&Bの黄金期」として回顧され、愛され続けるこの時代を振り返りながら、今だからこそ明かせる当時の現場証言をまじえ、アメリカ産ブラック・ミュージックの本質とは何か、そして著者自身がそのシーンとどう関わってきたかを綴った音楽エッセイとなっている。本の背に書かれた「マライア・キャリーの独白」「ジャネット・ジャクソンの告白」というキャッチコピーからわかるとおり、有名アーティストと実際に対面しての体験談が豊富に盛り込まれており、彼らの人となりが伝わってくる描写が貴重だ。

本書も前作同様に3部構成。第1部は2012年からウェブサイト『bmr』に連載されたコラム「松尾潔のメロウな日々」を徹底的に加筆したもので、現在の松尾潔が90年代を振り返った内容だ。第2部は、92年から00年までにリリースされたR&Bアルバムの日本盤用ライナーノーツを、松尾潔自身が選んだもの。そして第3部は、今だからこそ読み直したいホイットニー・ヒューストン関連についての文章をまとめている。

なお、本書の序文は菊地成孔によるもの。前作での山下達郎に続く「文筆に秀でたミュージシャン」として、日本でのブラック・ミュージックの受容と松尾潔の関わりについて鋭い考察を披露、これまた優れた読み物となっている。