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ビヨンセ、数年前にフェラ・クティにインスパイアされたアルバムを制作するもボツに?

Beyonce - Grown Woman

ビヨンセ(Beyonce)が、2011年6月24日に発売された4作目のスタジオ・アルバム『4』の前に、アフロビートの創始者として知られるナイジェリアの伝説的ミュージシャン、フェラ・クティ(Fela Kuti)にインスパイアされたアルバムをほぼ完成させるも、未発表のままお蔵入りさせていたことが明らかになった。

これは、ビヨンセの“Single Ladies (Put A Ring On It)”、“XO”などのプロデュースでも知られるシンガー・ソングライター/プロデューサーのザ・ドリーム(Terius “The-Dream” Nash)が明かしたもの。歌の歌詞や背景を説明するウェブ・サービス Genius.comの取材に応じたザ・ドリームは、『4』に収録され、制作に携わった“End Of Time”について自ら解説。そこで彼は、「元々はアルバム全体がフェラな作品を作ったんだけど、世に出なかった。『4』の直前だったよ。20曲ぐらい作って、これまでとはまったく違うサウンドに挑戦したんだ。彼女はフェラのようなサウンドをやりたいと言っていた。だから“End Of Time”にはそういうサウンドが感じられるんだよ」とコメント。なぜ方向性を転換し、そのアルバムをお蔵入りさせたかは不明だが、そのセッションから“End Of Time”が生まれたことを明かしている。ザ・ドリームは、アルバムのレコーディングでは実際に収録される数以上の楽曲が制作され、未発表になることは常にあるが、ビヨンセについては100曲ぐらいは未発表曲が存在するだろうと述べている。

実際にビヨンセは、『4』発売前の2010年の取材でも新作のインスピレーションのひとつにフェラ・クティの名を挙げていた。また、2008年にフェラ・クティの生涯を描いたミュージカル『Fela!』がオフブロードウェイでスタートし話題になり、2009年にはビヨンセの夫であるジェイ・Z(Jay Z)らが出資してブロードウェイに進出。その後2010年のトニー賞において11部門ノミネート、3部門受賞を成し遂げるなど高く評価されており、“End Of Time”には『Fela!』のバンドが参加している。また2011年2月には、フランスのファッション誌 L’Officielでフェラ・クティへのトリビュートを込めアフリカン・ファッションで誌面に登場した。この時は、一部写真で顔の黒塗りをしていたため、「これはファッションではなく人種差別」だと批判される問題も巻き起こっている。

なお、フェラ・クティの息子で、昨年にはロバート・グラスパー(Robert Glasper)との共同プロデュース作『A Long Way To The Beginning』を発表するなど気鋭のミュージシャンとしても知られるシェウン・クティ(Seun Kuti)は、Facebookにこのお蔵入り報道のニュース記事のリンクを貼り、「実現しなくてありがとう、祖先に感謝」と未発表に終わったことを喜ぶコメントを書いている。