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T-ペイン、故アリーヤの未発表ボーカルを使った新曲はお蔵入りに

T-Pain

音程補正ソフトのオートチューンを駆使し、2000年代後半に「ロボ声」ブームを巻き起こした人物として知られる人気シンガー/プロデューサーのT-ペイン(T-Pain)が、故アリーヤ(Aaliyah)の未発表ボーカルを使った“Girlfriends”という新曲を当初発表予定としながら、見送った理由を明かした。

2001年8月25日に飛行機事故のため22歳の若さでこの世を去るも、いまなお音楽業界に強い影響を色濃く残している歌姫アリーヤ。T-ペインは、彼女の未発表ボーカル音源を使った“Girlfriends”という楽曲が、彼が3月27日に発表するミックステープ『The Iron Way』に収録されると先週発表したが、実際に公開された『The Iron Way』には未収録となっていた。

T-ペインは当初、「ある曲にはアリーヤが参加しているんだ。誰も聞いたことのないボーカルだよ」とコメント。これは元々、2012年8月に人気ラッパーのドレイク(Drake)がアナウンスした、未発表音源を使った“アリーヤの新作”プロジェクト用に用意されたものだという。ドレイク主導によるアリーヤ新作のリリース計画は、アリーヤが所属していたBlackground Recordsなどからサポートされていたが、アリーヤの兄や母親など遺族からの反対があったほか、アリーヤとは数々のヒットを生んできたティンバランド(Timbaland)らが「遺族感情を配慮すべき」と否定的な態度を示し、ファンからも反対の声が大きかったことから頓挫したが、「数年前にアリーヤのアルバムのために2曲やってくれって頼まれていて、(頓挫したので)1曲もらったんだ」とT-ペインは説明している。

昨年米TV局のLifetimeで放送された伝記映画も、批判の声を受けてかアリーヤ役を演じる予定だった主演のゼンデイヤ(Zendaya)が早々に降板を発表するなどトラブルがあり、実際に放送された『Aaliyah: The Princess of R&B』も酷評されたが、T-ペインもまた、ファンからの反対や否定的な声を受けて、“Girlfriends”の収録を見送ったようだ。ニューヨークで開催された試聴会でT-ペインは、この“Girlfriends”の音源を公開しながら、「どんな形であれ、自分はアリーヤを貶めるようなことはしない」と弁解。また、「彼女は亡くなってしまって、もう誰も隣に並べる者はいない。もし彼女がまだ生きていたなら、たとえば今、『ビヨンセみたいになろうとしてるんだね』って言えるようなことをみんな言っていただろう。でも彼女はこの世にいないから、『誰も彼女みたいにはなれない』って言うんだ」と、不満を吐露している。

もっともアリーヤの未発表ボーカル音源などについては、クリス・ブラウン(Chris Brown)が2013年に発表した“Don’t Think They Know”といった、形になったものも存在する。昨年のアルバム『X』にも収録されたこの曲は、アリーヤの楽曲を多く手がけた故スタティック(Stephen “Static” Garrett)が在籍するコーラス・グループ、プレイヤ(Playa)のメンバーであるデジタル・ブラック(Digital Black)が2005年に自主リリースしたソロ・デビュー作『Memoirs Of A R&B Thug』に収録されていた“Don’t Think They Know”でのアリーヤの歌声を使用したもの。またつい最近では、ティンバランドが大絶賛し、自身のレーベルからデビューさせるティンク(Tink)の新曲でアリーヤの“One In A Million”が使われた。ドレイクの計画については否定的な意見を出したティンバランドは、このことについて、「これまでベイビーガール……アリーヤの楽曲にはタッチしないようにしてきた。でもある晩、彼女が夢の中に出てきて、『(ティンクこそアリーヤの楽曲を使っていい)その人だ』って俺に言ったんだよ」と説明している。

なお、T-ペインの“Girlfriends”で使われていたアリーヤのボーカルは、ティンバランドが1998年に発表した『Tim’s Bio: Life From Da Bassment』への参加でも知られる女性ラッパー、ヨーシャミーン(Yaushameen Michael)の未発表曲“Girlfriends”のレコーディングのものと同一と見られている。同曲は一時ヨーシャミーンのMySpaceなどで公開されていたが、発売には至っていない。