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デ・ラ・ソウル、「自分たちの音楽をサンプリング」した11年ぶり新作を制作中

De La Soul

昨年、デビュー25周年を記念して過去作品を25時間限定で無料配布したことも大きな話題となったベテラン・ヒップホップ・グループ、デ・ラ・ソウル(De La Soul)が、11年ぶりとなるニュー・アルバム『and the Anonymous Nobody』をアナウンス。クラウドファンディング・サービスのKickstarterで支援を呼びかけた。

90年代に「ニュースクール」と呼ばれた新たなトレンドの担い手として米ヒップホップ界をリード、独自のスタイルを貫き後進にも大きな影響を与えたデ・ラ・ソウル。昨年3月3日に、彼らのデビュー・アルバムにしてヒップホップ史に残る名作『3 Feet High and Rising』の発売から25周年を迎えた彼らは、契約上の理由でいまだにデ・ラ・ソウルの旧譜がiTunesで配信できていない状況を受けて、「ファンのために」旧譜を2月14日から25時間限定で無料配信。大きな反響を呼んだ。

また翌月には故J・ディラ(J Dilla)のビートを使ったミックステープ『Smell The Da.I.S.Y. (Da Inner Soul of Yancey)』を発表したことも話題となったが、彼らがついに前作『The Grind Date』からおよそ11年ぶりとなる新作に動きだす。昨年の時点では、『You’re Welcome』という新作を夏にリリースするとされていたが、このたび、『and the Anonymous Nobody』というタイトルの新作を準備中であることが発表された。

デ・ラ・ソウルは3月31日、「この10年間、我々のクリエイティブ・プロセスを妨げるレコード会社から離れ、我々はインディペンデントのアーティストであり続けました。これは11年ぶりのデ・ラ・ソウルのスタジオ・アルバムです」と述べ、ファンからの支援が必要としてKickstarterを使うことを発表。そして、新作では「ヒップホップのルーツに忠実に、我々は制限なく音楽を作る」としてサンプリングを多用しているものの、著作権などの問題があることから、「我々にはまったく新しいアプローチが必要でした。これまでヒップホップでは行われなかったような。だから、我々は初めて、自分たちの音楽をサンプリングしようと思います」とコメント。実際には、過去楽曲をサンプリングするということではなく、ここ3年で彼らがミュージシャンたちと録音してきたリハーサル無し、フリースタイルのジャム・セッション音源を使うということのようだ。これらの音源は、200時間以上にものぼるという。

また、ゲスト・アーティストとしてラッパーのトゥー・チェインズ(2 Chainz)から、ブラ―/ゴリラズのデーモン・アルバーン(Damon Albarn of Blur/Gorillaz)、スウェーデン発のエレクトロ・ポップ・バンド=リトル・ドラゴン(Little Dragon)、さらにはトーキング・ヘッズ(Talking Heads)の活動でも知られるデヴィッド・バーン(David Byrne)といった多彩な顔ぶれを迎える予定とか。

Kickstarterでは5ドルから支援が可能で、15ドル(およそ1800円)で完成時にアルバムのデジタル音源がボーナストラック付きでダウンロードできる権利が手に入る。25ドル(およそ3000円)でCDが、45ドル(およそ5400円)でレコードが手に入るなど支援額によって特典が変わり、1750ドル(およそ21万円)では、メンバーのポス(Posdnuos)が個人的に所有しているMPCをサイン付きで貰えるほか、サイン入り限定レコード、サイン入り限定CD、Tシャツなども特典として付くようだ。開始早々ながらすでに2000人以上が投資、11万ドル(およそ1320万円)の目標額を達成を大きく上回る15万ドルが集まっている。

なおデ・ラ・ソウルは、2013年に同じくヒップホップの伝説的なグループ、ウータン・クラン(Wu-tang Clan)にインスパイアされた“Get Away”をリリース。昨年12月にはチャック・D(Chuck D)をゲストに迎えた新曲“The People”を公式サイトで無料公開している。一方、『You’re Welcome』と共にDJプレミア(DJ Premier)とピート・ロック(Pete Rock)が3曲ずつプロデュースを担当するというEP『Premiem Soul On The Rocks』を準備していると発表されていたが、こちらの進捗については明らかになっていない。