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ビョーク新作を手がけたアルカ、「ビョークから多大な信頼を寄せられた」

Bjork - Vulnicura

アイスランド出身の孤高の歌姫ビョーク(Bjork)が先日緊急配信リリースした新作『Vulnicura』のほとんどの曲は、まだ20代の新進気鋭プロデューサー、アルカ(Arca)が手がけているが、ビョークとのコラボレーションは特別なものになったようだ。

カニエ・ウェスト(Kanye West)『Yeezus』への参加や、FKAツイッグス(FKA twigs)『EP2』のプロデュースなどで知られる鬼才アルカは、『Vulnicura』の大半の曲をビョークと共に手がけている。この大抜擢についてアルカはFADERのインタビューに応じ、参加の経緯やビョークとの関係について語った。元々は、アルカが2013年に発表したミックステープ『&&&&&』をビョークが気に入ったことが縁となったそうで、「彼女は僕に多大な信頼を寄せてくれた。そして僕もまた始めから彼女に多くの信頼を寄せていた。このことが僕らが一緒に制作する方向性を決めていたんだ。異様なほどに、啓発的で、刺激的で、恍惚として、祝福されていて、興味深くて、セラピーのような感じで……。アーティストのコラボレーションならこうあるべきという全てだったよ」と振り返っている。このコラボはアルカにとって大きい経験となったようで、昨年11月にリリースしたデビュー・アルバム『Xen』の方向性についても、この経験がなければ挑戦できなかったとコメントしている。

なお『Vulnicura』は、当初3月発売とアナウンスされながらも、音源流出の事態を受けて1月20日にiTunes Storeで緊急配信リリースされたが、これはビョークの意向だったという。ビョークのレーベル One Little Indianの共同創設者デレク・バーケットが米Billboard誌に語ったところによると、音源流出を受け、彼は様々な音楽関係者に助言を求めたとか。そのアドバイスから、マドンナ(Madonna)の『Rebel Heart』のように、iTunesで発売の先行予約をスタートさせ、予約者に数曲のインスタント・ダウンロードができるようにする形で進めようとしたが、「ビョークはできればアルバム丸ごと出したいと言ったんだ。彼女が、全曲出そうという非常にアーティスティックな決断をしたんだよ。彼女は(全曲出すことに)すごくこだわっていた」という。CDやレコードといったフィジカル形態が3月3日の発売を予定していることから、アルバムそのものが先行配信されてしまうとフィジカルのセールスに影響が出るとして一部レコード店からは反対の声が上がったが、アルバム配信を推し進めたため提携先を急きょ変更するなどの対応にも迫られるなど、「悪夢のような日々だった」と、デレク・バーケットは振り返っている。同様に大規模な音源流出を受けてiTunesで6曲のインスタント・ダウンロードを付けて新作『Rebel Heart』の先行予約をスタートさせたマドンナのチームも、緊急配信を実現させるため72時間一睡もせずに対応に当たったとされている。