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TLC、「最後のアルバム」の制作資金をキックスターターで公募

TLC final album kickstarter

全世界のアルバム総売上6500万枚以上という女性R&Bグループとして史上最高の売上記録を持つ女性グループ、TLCが、「最後のアルバム」の制作のための資金集めを、ソーシャルファンド・サイトのKickstarterで開始した。

一部では先週末から報じられていたこのプロジェクトは、米時間で19日(月)からスタート。Kickstarterのページでは、まず「あなたたちがいなければ、10曲のトップ10シングル、4曲のナンバーワン・ヒット、5度のグラミー授賞、世界で6500万枚の売り上げは成し遂げられなかった」とファンへの感謝を綴り、「このアルバムは、私たちの『最後のアルバム』であり、私たちと一緒にいてくれたファンのすべてに捧げるもの」と記載。「FINAL ALBUM」と、TLC最後の作品になる予定であることを強調している。3人組としてデビューするも、レフト・アイ(Lisa “Left Eye” Lopes)が2002年に事故死して以来、T-ボズ(Tionne “T-Boz” Watkins)とチリ(Rozonda “Chilli” Thomas)のデュオとなっているが、「この最後のアルバムは、初めて私たちふたりで制作されるアルバムになります。もちろん、リサ(レフト・アイ)のスピリットは私たちの音楽の中に存在します。それは変わりません」としている。

また、ソーシャルファンドでの制作資金の公募に踏み切った理由については、「メジャー・レーベルはレコーディングやマーケティングの資金に数百万をかけるけど、一方でアーティストたちに彼らの音楽についての完全なコントロールは明け渡すことはあまりありません。しかし、私たちが最後のアルバムを作るに当たって、何の制限もなく自分たちのチームで完成させることは何より重要なことなのです」と訴えている。目標は、米時間で2月20日までに15万ドル(およそ1770万円)を集めることとなっており、主に用途は起用するプロデューサーへのギャラやなど制作費に充てられるとのこと。Kickstarterでは参加額に応じた「特典」が付くが、今回のTLCのアルバムについては5ドルでの参加で、アルバムのどの曲をKickstarter独占リミックス音源にするかの投票権などが得られるという。15ドル以上でアルバムが完成した際に、音源をデジタルダウンロードで先行入手できる予定。そのほか、額によってはTLCと電話で話せる、リスニング・パーティに招待してもらえる、TLCとの写真撮影ができるなどの特典が用意されている。

2013年7月にはTLCを送りだしたLaFace Recordsの創設者のひとり、LA・リード(L.A. Reid)とふたたび手を組み、LA・リードが現在トップを務めているEpic Records内にLaFaceが復活し、LaFace/Epicから新作がリリースされると発表されるも、最終的には10月に、TV伝記映画『Crazy, Sexy, Cool: The TLC Story』に連動したベスト・アルバム『20』が発売され、新曲はニーヨ(Ne-Yo)制作の映画のテーマソング“Meant To Be”のみとなった。独自に新作への制作資金を集めようという動きから、LaFace/Epicとの契約は無くなったものと見られるが、米Billboard誌やTIME誌などの取材にチリが応じており、「LA・リードとは映画もやったし、サウンドトラックのために1曲(“Meant To Be”)作ったし、いい経験だったわ」とコメント。今のところ、「最後のアルバム」がEpicからリリースされる予定は無さそうだ。

チリはまた、レフト・アイの“参加”について問われると、レフト・アイの死後に発売したアルバム『3D』でも“Girl Talk”など数曲のみにしかレフト・アイのラップが無かったことを例に挙げ、「リサはソロ活動をしていたし、TLCとは違う方向性を目指していた。私たちはそれを理解していたし、彼女をサポートもしていたけど、多くがTLCとは違うタイプの音楽だったの。だから『3D』を完成させるに当たって、曲に合う(レフト・アイの遺したラップの)音源を見つけるのはすごく困難だった。だから、彼女の参加はおそらくないわ。完全にノーとは言わないけど」とコメント。伝記映画でレフト・アイ役を演じ、ライブで共演したこともあるリル・ママ(Lil Mama)の参加の可能性については、「分からない」としている。

Epic契約時代には、ニュー・アルバムのために盟友ダラス・オースティン(Dallas Austin)とレディー・ガガ(Lady Gaga)が共に制作したという“Posh Life”という新曲が作られたなどとも報じられていたが、曲の存在自体は認めながらも、収録については「検討中」とコメント。“Meant To Be”についても、「できれば」と言うに留めている。また、制作陣については具体的な言及はないものの、“No Scrubs”などを手がけたキャンディ(Kandi Burruss)や、ダラス・オースティン、レディー・ガガへのラブコールを送っているほか、「有名なプロデューサーである必要はない」ともチリはコメントしている。

TIME誌によれば、この「最後のアルバム」のリリースは2015年の年末を予定しているとのこと。

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