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モーガン・ジェイムス、「コール・マイ・ネーム」のカバーがプリンスに認められた経緯を語る

Morgan James - Hunter

米BillboardのHot Adult R&B Songs Airplayチャートで現在13位まで上昇するなどじわじわと話題を集めている、シンガー/女優モーガン・ジェイムス(Morgan James)の“Call My Name”。これは2004年にプリンス(Prince)が発表したシングル曲のカバーだが、プリンス本人から認められカバーの許諾が下りた経緯をモーガン・ジェイムスが明かした。

アイダホ州生まれ、カリフォルニア州育ちのモーガン・ジェイムスは、18歳でニューヨークの名門ジュリアード音楽院に進学。元々は歌手を目指していたもののうまくいかず、ミュージカルに出演するようになり、地道に活動を続けて2010年、30歳を手前にしてようやくブロードウェイの舞台に立った。アレサ・フランクリン、チャカ・カーン、マライア・キャリーやシャーデーといった女性歌手を好んだ彼女は、その歌声があのベリー・ゴーディ(Berry Gordy, Jr.)の眼鏡にかない、彼が創設したMotown Recordsの歴史と音楽を元にベリー・ゴーディが2013年にブロードウェイで上映したミュージカル『Motown: The Musical』で故ティーナ・マリー(Teena Marie)役を演じる大役を得た。

そのベリー・ゴーディによってEpic Recordsのボス、LA・リード(L.A. Reid)に紹介され、Epicとのメジャー契約も獲得。2012年にはニーナ・シモン(Nina Simone)のトリビュート・ライブの様子を録音したライブ盤をリリースして歌手デビューも果たした。今年6月には、初のオリジナル・スタジオ・アルバム『Hunter』をリリース。だが、彼女が注目を集めるようになったのはこの8月のこと。まずはニューヨークのジャズ~ポップ・ピアニスト/プロデューサーのスコット・ブラッドリー(Scott Bradlee)らによるマルーン5(Maroon 5)“Maps”のカバーでボーカリストとして起用され、70年代のソウル・ミュージックを意識したアレンジに加え、モーガンのソウルフルな歌声が大きな反響を呼び、YouTubeで150万回再生を突破。そして、2004年の『Musicology』に収録されていたプリンスのバラード曲で、翌年にはグラミー賞にも輝いた“Call Me”のカバーを発表すると、ミュージカル上がりの歌声が映える、ジャジーかつドラマチックなアレンジによる新鮮な解釈が話題になった。

この“Call Me”のカバーは、今月4日に再リリースされた新装版『Hunter』に収録されている。しかし、モーガン・ジェイムスによると、このカバーは一度お蔵入りしていたという。米ソウル・サイトのYouKnowIGotSoulのインタビューによると、プリンスの大ファンだった彼女は何年も前からライブで“Call Me”をカバーしていたのだとか。そのため当初はアルバムへの収録も考えられていたものの、「LA・リードに音源を聞かせたら、気に入ってくれたけど、きっと許可は下りないだろうって分かってたみたいなの。プリンスは自分の曲がカバーされるのが好きじゃなくて、あまり許可を出さないから。実際、彼の弁護士には『ノー』と言われて、『Hunter』から“Call My Name”を外すことになったわ」と、6月に発売した当時に未収録になった経緯を明かした。

「でも最終的に、LA・リードがプリンスに連絡をして、まず聴いてみてくれって頼んだの。それで聴いてもらえて、気に入ったと返事が来たのよ。こうして許諾が下りたわけ。私たちはすぐラジオ局に持って行って、『Hunter』の新しいバージョンの発売をストップさせたわ。“Call My Name”が収録できるようにね。なにせ、あと一か月で(新装バージョンが)発売ってところだったから。“Call My Name”によってすべてが変わった感じよ。プリンスが私に祝福を与えてくれたこと、本当に光栄に思ってる」 と彼女はその後の経緯も明かし、『Hunter』の新装バージョンの発売を延期させて、無事に“Call My Name”を収録できたと話している。

こうして、“Call My Name”は新装バージョンの1曲目に収録された。なお『Hunter』は、カサンドラ・ウィルソンやウィントン・マルサリス作品への参加でも知られるジャズ・ギタリスト、ダグ・ワンブル(Doug Wamble)が全面プロデュースしているが、他にもロバート・グラスパー(Robert Glasper)や、エミネムとリアーナのヒット曲“The Monster”などを手がけたフリークエンシー(Frequency)が参加している。また、新装バージョンには“Call My Name”のほかに、ホール&オーツ(Hall & Oates)“She’s Gone”や、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)“Dancing In The Dark”のカバーが追加収録されている。

1. Call My Name
2. Hunter
3. Heart Shake
4. Bring Yourself To Me
5. I Want You
6. I Don’t Speak You
7. You Never Lied
8. Say The Words
9. The Sweetest Sound
10. Drown
11. Fed Up On You
12. She’s Gone
13. Dancing In The Dark
14. Let Me Keep You (feat. Robert Glasper)