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ロビン・シック&ファレル側の訴えが棄却 「ブラード・ラインズ」問題は「パクリ」審理へ

Robin Thicke - Blurred Lines (single)

昨年、12週に渡って全米チャート1位を独占したロビン・シック(Robin Thicke)の世界的ヒット・シングル“Blurred Lines”(邦題「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」)。この大ヒット曲を巡ってマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の遺族らと訴訟合戦になっていることが昨年8月に明らかになったが、ロビン・シックとプロデューサーのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)側の訴えが棄却され、正式に“パクリ”がどうか審理にかけられることとなった。

この問題は、ロビン・シックの“Blurred Lines”がマーヴィン・ゲイの1977年のヒット曲“Got To Give It Up”を引用しているとして訴えられているもの。ロビン・シックと、この曲を手がけたヒットメイカーのファレルは、まったく別の曲であると真っ向から否定。ロビン・シック&ファレル側は、引用ではないと否定するだけでなく、マーヴィン・ゲイの遺族側には「そもそも、“Got To Give It Up”について作曲面における著作権侵害の訴訟を起こすだけの権利がない」と主張し、遺族側の訴訟を無効とする訴えを起こしていた。

しかし先月末、地方裁判所判事がロビン・シック&ファレル側のこの訴えを棄却。マーヴィン・ゲイの遺族側は、楽曲の権利を守る義務を怠ったとして音楽出版権を保有するEMI Publishing相手に訴訟を起こしており、現在EMI Music Publishingを保有するSony/ATV Music Publishing側と今年1月に和解。こうした経緯もあってか、マーヴィン・ゲイの遺族側に訴えるだけの権利がないという主張が退けられた形だ。これを受けて、“Blurred Lines”が著作権侵害を犯しているかを判断する裁判が来年2月から始まる予定。またこの裁判では、ロビン・シックが2011年にリリースした『Love After War』のリード・シングル“Love After War”について、マーヴィン・ゲイの1976年のアルバム『I Want You』収録の“After The Dance”を無断で引用しているという訴えについても審理される。“Love After War”についてはファレルは制作に関与していない。

なお、この訴訟問題については、今年9月に宣誓証言が行われている。ロビン・シックは、この訴訟トラブルが起こる以前には、「僕はファレルに、この世で大好きな曲のひとつがマーヴィン・ゲイの“Got To Give It Up”なんだよって話して、『ああいうグルーヴの曲を作ろう』ってなったんだ」などと語るなど、“Got To Give It Up”を意識して制作したことを様々なメディアで公言していたが、この場では、“Blurred Lines”を制作した時のことについて、「正直に言うと……スタジオに入った時、私はヴァイコディン(※処方薬だが、日本では麻薬として扱われる)やアルコールを摂取してハイになっており、作りたい曲を作ったという漠然とした記憶があるのみで……」と、詳しい経緯は記憶にないとコメント。またソングライティングのクレジットにはロビンの名前があるものの、「大ヒットになったので、実際よりも多く自分が関わっていると見せたかった」、「実際にはあの曲は、ビートだけでなくほとんどの部分をファレルが作りました」と主張。ファレルも、「自分が作った曲」と認めており、ファレルがこの曲を書いた時に「運よくその場に居合わせた」とロビン・シックは語っている。

またこの宣誓証言でロビン・シックは、“Blurred Lines”の制作にほとんど関わっていないとしながらもソングライターとして著作権を持ち、権利収入があることについて、「この業界ではいつものことです。みんなやってることです」と弁明。さらには、「私はあの年、ドラッグやアルコールの問題を抱えていた」と述べ、当時メディアに残した「“Got To Give It Up”を意識した」発言などについては「曲を売るために」虚偽を語っていたと、苦しい“言い訳”とも取れる主張を一貫して行っている。他にも、遺族側が“Blurred Lines”と“Got To Give It Up”を混ぜ合わせたマッシュアップを証拠のひとつとしてその場で流すと、コードがぶつかっており、「黒板を爪でひっかいてるみたいだ」、「聴くにたえない」としてロビン・シックが曲の再生を止めるよう求める場面もあったという。