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クエストラブがイギー・アゼリアを擁護、「ファンシー」は「ゲームチェンジャー」

Iggy Azalea

新進の白人女性ラッパーながら、全米チャート7週連続で1位を独占し、女性ラッパーの記録を塗り替えたイギー・アゼリア(Iggy Azalea)の大ヒット曲“Fancy”。そのヒットについて批判も数々巻き起こっているが、ザ・ルーツ(The Roots)のドラマーにしてバンドの頭脳となるクエストラブ(Questlove)がイギーを擁護し、“Fancy”のヒットなどにまつわる批判を馬鹿馬鹿しいと語っている。

イギー・アゼリアはオーストラリア出身、米ロサンジェルスを拠点に活動する1990年生まれの白人女性ラッパーで、その美貌からモデルとしても活躍している新進アーティスト。今年4月にリリースされたデビュー・アルバム『The New Classic』からの最新シングルとなる“Fancy”は、ゲスト参加しているアリアナ・グランデ(Ariana Grande)の“Problem”とあわせて5週連続で全米チャートの1位と2位を同時に制覇したほか、7週連続で1位を獲得し、女性ラッパーによる全米1位の記録として史上最長を達成。しかし、そのセンセーショナルな活躍から米経済誌フォーブスが「ヒップホップは今、白人でブロンドでオーストラリア出身の女性によって動いている」という特集記事を出したところ、批判が殺到し、「ヒップホップの意外な新星:白人でブロンドでオーストラリア出身の女性」と改めるなど、議論が巻き起こっている。

ラッパーたちからも、「ルックスは素晴らしいけど、音楽はいまひとつ」と言ったイヴ(Eve)から、オーストラリア出身であるのに南部のアクセントを使うことに疑問を呈し、その成功をルックスの良さと「白人だから」と断じたロード・ジャマール(Lord Jamar)を始め、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)、チャック・D(Chuck D)などからイギーへの批判やディス(侮辱すること)が飛び出している。一方、〈BET Awards〉の授賞スピーチで暗にイギーをディスったのでは?と噂されたニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)は、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)など女性アーティストのこれまでの活躍に言及しながら、「イギーの“Fancy”のヒットを私はおおっぴらに祝福できるわ。彼女は誇りに思うべき」とコメント。こうした状況の中、クエストラブがTime誌のインタビューの中で、イギーを擁護する発言をしている。

クエストラブは、Time誌から「イギー・アゼリア支持派? 反対派?」と問われると、「曲は強力だしキャッチー、だからうまくいってる」としながら、「(自分の立場は)どちらでもないね。でも擁護するよ」、「俺たちブラック・ピープルは、ヒップホップが(他のカルチャーへとうつる)感染性のカルチャーだってことをちゃんと考えるようにならないと。愛しているなら、自由にしてやらなきゃ。ヒップホップが翼を広げているという事実を真剣に論じていかなきゃいけないという点において、“Fancy”はゲームを変えた曲だと思う」と持論を展開。「嘘は吐きたくないから言うけど、実際インターネットで言われている意見はどちらも分かる。だが、イギーはイギーのままでいさせてあげたい。俺の中には、彼女が自分の“なまり”で話してくれるともっとクールだなと思う気持ちもあるけど、“Fancy”は今年の夏を代表する曲だね」と結論付けた。

またクエストラブは、オーストラリア発のフューチャリスティック・ソウル・バンド、ハイエイタス・カイヨーテ(Hiatus Kaiyote)の名前を挙げながら、「正直に言えば、これは去年言ってたことだけど、俺の大好きな歌手の4人か5人はオーストラリア出身だ。俺たちより、もっとソウルフルなアーティストがたくさんいる。ソウル・ミュージックと聞いて、いまだにアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)なり、教会生まれのシンガーしか浮かばないなら、それは古臭い。俺たちは昔のように教会にはいなくなったし、そういう状況が今の曲には反映されているんだ」と現行シーンの状況とその受け止められ方についても語っている。

なおイギー・アゼリアの“Fancy”は、先週ついに2位に陥落したが、今週の全米チャートでも2位をキープ。イギーが参加したアリアナ・グランデの“Problem”は先週3位から4位となった。また、“Fancy”のゲスト・ボーカルを務めたチャーリー・XCX(Charli XCX)の最新シングル“Boom Clap”は今週14位まで上昇している。