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「本気でシカゴの状況を変えたい」 コモン、新作は地元への恩返し

Common - Nobody's Smiling [deluxe]

シカゴ出身のベテラン・ラッパー、コモン(Common)が2週間後にリリースするニュー・アルバム『Nobody’s Smiling』は、アルバムのアートワークとしてキング・ルイ(King Louie)、リル・ジョニー(Lil Johnny)、リル・ハーブ(Lil Herb)、ドゥリージー(Dreezy)といった地元の若手ラッパーたちを起用したものも制作されているが、こうした試みについて、コモンが地元への貢献などを考えた結果だと明かした。

コモンはおよそ2年半ぶりとなる新作『Nobody’s Smiling』を7月22日にリリースする。アルバムにはリル・ハーブ、ドゥリージーが参加しているのに加え、アルバムのアートワークとしてキング・ルイ、リル・ハーブ、ドゥリージーら若手ラッパーたちを起用したバージョンも制作している。こうした試みについてコモンは、地元シカゴへの「恩返し」であるとコメント。また、まだまだ全国的には知られていない新進ラッパーたちの知名度拡大を手助けする目的もあるとし、「俺は彼らのことを知っているし、シカゴの人たちも知っているだろう。世界でも、知っている人はいるかもしれない。でも、誰もが知っているというわけじゃない。俺のアルバム・カバーに彼らを起用することは、一種の恩返しなんだ。俺の顔は無くたっていいんだよ。だから最初の(“Kingdom”の)ビデオには俺は登場すらしないだろ。俺は彼らを呼んで、『君たちに新作のカバーになってもらいたい』って言ったんだ」と、その意図を明かした。ちなみにこのアートワークについては、さらにファン参加の企画も動いており、彼の公式サイトにてファンが自分の顔写真を使ったアートワークを作ることができ、公開することができる。

この新作『Nobody’s Smiling』は、経済の悪化にともなって治安の悪化が問題となっている地元シカゴにインスパイアされた作品。あるインタビューでは、「この『Nobody’s Smiling』はただの音楽じゃない。俺がハッピーじゃないということから生まれたムーヴメントだ。不必要に人が撃たれ、亡くなっている。なぜそんなことが起こっているのか、すべてを理解している風に振る舞うつもりはない。でも、誰かが亡くなったなんて聞くと、俺は、どうすればこの状況を変えられるだろうって思うんだ。そうした状況の外にいられる人たちは今、シカゴや他の国での暴力を止めるために日々草の根運動をやっていたりする。でも俺の想いというのは、『ここは俺の地元だ。これまで俺は十分、自分の夢を追いかけることができたから、今度は地元に同じものを提供したい』ってことなんだ」とコメント。「状況はどんどん悪くなっている。子供が子供によって撃たれるなんて話もあるんだ。3歳の子供の話だぜ? ある時、1週間くらい地元でチャリティのために動いていたときがあったんだけど、その間に13人が撃たれ、一人は幼い子供だった。俺が子供の頃には起こらなかったようなことだ」と、地元シカゴの状況について真剣に語っている。

まだ職に就いていないシカゴの若者たちの職業支援を目的としたチャリティ活動も行っているコモンだが、こうした作品を作ろうと思った背景にはKRS-ワン(KRS-One)から言われた言葉も大きかったようだ。「昔KRS-ワンに言われたことをずっと考えてたんだ。マイクを握ってるときですら、ね。彼は、『お前は、俺がマイクを握っているのは時間の無駄だと思ってるか?』って言ったんだ。要するに、マイクを持つってことは、何かを言うチャンスであるということ」とコモンは振り返り、地元シカゴの悪い状況を見て、「何が起こっているか、そして自分に何ができるかを見極めようと思った」ことがこの新作につながったようだ。以前にコモンは新作について、「行動を喚起するムーヴメントだが、ベースにあるのはヒップホップ。ヒップホップは今何が起こっているかを話すところからスタートしたわけだから」とも語っていた。