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「最後のソウル・マン」ボビー・ウーマック亡くなる

Bobby Womack

半世紀以上に渡る長いキャリアを誇り、2012年には18年ぶりの新作『The Bravest Man In The Universe』をリリースした“最後のソウル・マン”ことボビー・ウーマック(Bobby Womack)が亡くなったことが発表された。70歳だった。

ボビー・ウーマックは、現地時間で27日に亡くなったという。米Rolling Stone誌にたいし、所属しているXL Recordingsの代理人が認めた。死因は明らかにされていない。2012年2月には17年ぶりの来日公演を行い、元気な姿を見せるも、同年3月に早期の結腸がんで入院。同年5月には無事に手術が成功したことが報告されたものの、「もともとは前立腺にがんがあって、それを手術で取り除いてもらったんだが、その際に結腸にもがんがあることが発覚してな。そしたら今度は肺機能が完全に停止してしまって、機械につながれて10日間昏睡状態だった。それから肺炎。これは2回あった」と、一時はかなり危険な状態だったことを自ら語っており、医者からは「歩いていることが奇跡」とまで言われていた。しかしその後、TV出演やふたたびの来日公演など精力的に活動しており、XL Recordingsから出す予定の新たなアルバムの制作を進めていることも昨年明かしていたばかり。

1950年代に兄弟と組んだウーマック・ブラザーズ(The Womack Brothers)として活動をスタートさせ、その才能がサム・クック(Sam Cooke)に認められて彼のレーベルと契約してデビュー。グループを離れた後は、一時セッション・ミュージシャンとして活動し、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の『Lady Soul』などでギターを弾いたこともある。1968年に『Fly Me To The Moon』でソロ・デビュー。70年代には、“Woman’s Gotta Have It”などで知られる『Understanding』、後にタランティーノの『ジャッキー・ブラウン』で使われたことでも知られる、映画のサウンドトラックとして生まれた『Across 110th Street』といった名作を生み出した。2011年にはゴリラズ(Gorillaz)のアルバム『Plastic Beach』や彼らのツアーにも参加し、この縁でゴリラズのデーモン・アルバーン(Damon Albarn)と英インディ・レーベル XL Recordingsのオーナー、リチャード・ラッセル(Richard Russell)によるプロデュースで2012年に18年ぶりの新作『The Bravest Man In The Universe』をリリースし、話題を呼んだ。ケイシー&ジョジョ(K-Ci & JoJo)のK-Ciなど数多くのシンガーに影響を与えている大人物であり、2009年には「ロックの殿堂」入りも果たしているが、この最新作『The Bravest Man In The Universe』もClash magazineの年間ベスト・アルバムに選ばれるなど高い評価を受けた。また、82年に発表した“If You Think You’re Lonely Now”は、ケイシーによるカバーも90年代にヒットしたほか、2005年にはマライア・キャリー(Mariah Carey)の大ヒット・バラード“We Belong Together”で引用されたことでも知られる。