bmr

bmr>FEATURE>THE BRAND NEW HEAVIES interview / 新作をリリースしたBNHが「アシッド・ジャズ」を語る

FEATURE

THE BRAND NEW HEAVIES interview / 新作をリリースしたBNHが「アシッド・ジャズ」を語る

90年代初頭に隆盛した「アシッド・ジャズ」ムーヴメントの代表的グループとして知られるUKソウルのベテラン・バンド、ブラン・ニュー・ヘヴィーズが実に7年ぶりとなる新作『Forward』をリリースした。Acid Jazz Recordsが創立25周年を迎え、インコグニートのブルーイが初のソロ作を出し、オマーも近々7年ぶりの新作を出すなど、にわかに「アシッド・ジャズ」が賑やかなこの頃。まもなく来日公演も予定しているヘヴィーズから、アンドリュー・レヴィがbmrのインタビューに応えてくれた。「“前”へ進む」新作について、待たれる『Heavy Rhyme Experience Vol.2』について、そして改めて彼が振り返る、「アシッド・ジャズ」という言葉の持つ意味とは。

interview & text by hiroyukisuezaki (bmr)

俺たちの向かう先? 冥王星、火星、それから天国かな。
ステージの上で死にたいね!!(笑)

——新作リリースおめでとうございます。元々はPledgeMusicで出資を募り、最終的に目標金額にたいして180%以上の出資が集まりましたね。最初にPledgeMusicを選択した理由は?

「こんなにうまくいくなんて、本当に驚いたよ。ファンのみんなが俺たちの新曲を聴きたいと思ってくれているって分かってよかったね。俺たちはレーベルを持ってないから、Pledgeがベストな選択だったんだ。特典を考えたりするのは楽しかったよ。ファンの自宅に行ってコンサートっていう特典のものも売れたし。中にはキッチンでも演奏した家もあったね(笑)。その日の様子はFacebookで公開してるよ」

——最終的にアメリカではShanachie Records、日本ではP-Vine Recordsとも契約が決まりましたね。Shanachieとの契約はどのように決まったんですか?

「『Forward』の曲を聴いたレーベルから連絡があって、それでだね。あと新マネージャーのニックも助けてくれたよ」

——P-Vineとの契約は沖野修也さんの紹介がきっかけだったとか?

「そう、彼はラブリーな奴だよ。15年〜20年くらい前から何度も共演してるんだ」

——『Forward』はスタジオ・アルバムとしてはおよそ7年ぶりの新作です。曲は昔に作ったものもあるんでしょうか、それともすべて最近レコーディングしたものですか?

「まったく新しく作った曲もあるし、アイディアとしてずっとあったものを発展させて曲にしたものもある。俺たちは常にスタジオにいるか、ツアーに出てるかって感じだから、いつも曲やアイディアは生まれるんだ」

——新作が出るまでこれだけ時間がかかった理由は?

「確かに6年は長い時間だったね。でも音楽制作にはビジネスが邪魔になるときがある。俺たちはマネージャーを2度変えて、今後のためにヘヴィーズ・チームを再構成しなくちゃいけなかったんだよ」

——新作からはまず、去年の11月にエンディア・ダヴェンポートがボーカルの2曲、“Sunlight”と“Addicted”を発表してましたが、この2曲を選んだ理由は?

「正直に言うと、あの時点ではほとんど完成してるってレベルの曲はあの2曲だけだったんだよね、ハハハ!(笑) でもあの2曲で、アルバムの他の曲がどんなものかもうまく表せたね」

——エンディアとはずっとツアーもしていましたが、今回のアルバムでは3曲だけの参加ですね。そして新しいシンガー、ドーン・ジョセフも今回迎えています。ドーンはこのアルバムに何をもたらしましたか?

「エンディアもドーンも素晴らしいシンガーだよ。どちらもすばらしいエナジーをヘヴィーズにもたらしてくれる。ステージの上だろうと、そうでなかろうとね」

——『Forward』は、70年代から現代までのファンク、ソウル、R&B、ブギー、ディスコ、ラテン、ハウス、あらゆる“踊れる”音楽が揃っていますが、あなたはこの新作をどう表現しますか?

「多彩な面を持った労作であり、ソウル・ミュージックというジャンルにおける、俺たちのあらゆるテイストが表現されている。レゲエの要素だってあるよ!」

——“Do You Remember”ではアース・ウィンド&ファイアーの“September”を参照する部分があったり、プレイヤーズ・アソシエイションの79年ヒット“Turn The Music Up”のカバーがあったり、ソウル・ミュージックの先人へのオマージュも溢れていますが、意図的ですか?

「法的なことがあるからその質問には答えないほうがいいね!!(笑)」(→ p2に続く)