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スペシャル座談会 / R&Bコンピ『bmr presents The Truth』の真実

bmr監修のもと、「日本のR&Bシーンの真実」を伝えるジャパニーズR&Bコンピレーション・アルバム『bmr presents The Truth -Japanese R&B Collection- selected by Shintaro Nishizaki』が2月18日に発売。アルバム・リリースに際して、参加アーティスト(ON Tyme、Tina、TSUYOSHI、BIG BANG THEORY)によるR&B座談会が行われ、思い思いに音楽感を語ってくれた。

取材・文/西崎信太郎 写真/高橋和之

私達の世代は、最新の音楽情報を手に入れるにはクラブやレコードストアといった現場に出向くしか方法がなかった――Tina

ON Tyme – 増倉ヨシマサ(以下、O-増)「これにはちょっと理由がありまして(笑)。僕が深夜のイベント帰りに始発の電車を待つ為にカフェに入ったんです。その時に窓越しに見えた女性の怪しげな雰囲気がちょっと気になったんです。僕は妄想で歌詞を書く事が多いんですけど、その女性の事を思って書き進めていったら、不倫の曲になりました(笑)」

今「俺は、ちょっと怒り目に『これって不倫の曲なの?』っていう感じで(笑)。『はい、そうです』って言うから、じゃあこれでやってみるかっていう流れになりまして(笑)。キラッとした雰囲気を出した方がよりリアリティが出るかなと思い『ネオン』っていう言葉を使ってみたり、最終的には違和感なく歌詞もおさまりましたね」

Ti「今すぐ聴きたい!」

今「ヨシマサの面白いところは、まだ25歳なのに90’s R&Bマニアなんですよ。だから書いてくる歌詞の中に“Never Too Much”とか“Down Low”とか入れてきて、その辺のセンスは僕から見ても面白いなって思いますね」

西「ベテランの今井さんと、若手のヨシマサ君の絶妙なバランス感が面白いですね。今回のコンピレーション・アルバムに初収録となる”Secret Love”は要チェックです!
そして、ON Tyme同様にBIG BANG THEORYの“Color”も今回のコンピレーション・アルバムで初お目見えとなる新曲ですね」

B-ら「僕とRowは二人ともトリック・ダディの“Sugar”っていう曲が好きなんですけど、この曲っぽい泥臭い雰囲気の曲を作りたいねっていう話をしていたんです。せっかく新しい曲を作るという事で、僕達が結成している東京無礼者(TOKYO BREMEN)っていうクルーのメンバーでもあるJQ(元Grand Focus)と以前から一緒に曲作りをしたかったので、フィーチャリングで参加してもらい一緒に作りました」

西「この楽曲にはどのようなコンセプトが込められていますか? 全面的に出た夏っぽいテイストが非常に印象的です」

B-ら「美白がええとか、肌はこうした方がええとか、情報化社会に踊らされている感じよりも『普通に肌が焼けている方が健康的で可愛くないかい?』っていう思いを女子に伝えて口説く曲で、そう言った意味の“Color”っていうタイトル名ですね」

B-R「サビは良いメロディが浮かんで、その後に歌詞を考えた時に、とりあえず俺『ワイニー』って言ってみたくて、それでサビに『たまんねーなワイニー』って書いてみました」

一同「(笑)」

西「既にライブでは大盛り上がりの楽曲ですね! こちらも今回のコンピレーション・アルバムにて初収録という事で、要チェックです」

■今の日本の音楽シーンを見て、現役アーティスト達は何を思うのか?

西「Tinaさんがデビューされた1999年の音楽シーンと、今の音楽シーンを比較して、何か大きな違いは感じたりしますか?」

Ti「一番大きな変化は、インターネットの普及じゃないでしょうか。良い意味で情報が入手しやすくなったので、私達の世代と比較すると、今の若い世代の方達の方がより洋楽が身近な存在になっていると思います。違いは言語くらいで、海外アーティストと比較しても見劣りしない実力のある人達が本当に多いと思います。私達の世代は、最新の音楽情報を手に入れる為にはクラブやレコード・ストアといった現場に出向くしか方法がなかったんですけど、逆に足を運んだぶん沢山の刺激的な出会いがあって、そこから色々と新しい事が生まれたりして、それは本当に楽しかったですね。
 あとは、曲作りのプロセスにも色々と変化はありますね。当時は楽曲のアレンジだけを担当するアレンジャーが必ずと言っていい程いましたけど、今はトラックメーカーがそういった役割全てを担っていたりも珍しくないですしね。サンプリングっていう認識もまだ薄かった時代ですし、フィーチャリングっていう概念も珍しかった時代ですね」

O-今「当時はデュエットって言ってたよね(笑)」

Ti「そうそう(笑)。レーベルの垣根を越えてフィーチャリングをするっていう事も、当時はまだ珍しかったですから。この15年でそういった色々なスタンダードが沢山塗り替えられてきたので、私がデビューした当時と今では、生まれてくる作品の変化はあるでしょうね」

西「なるほど。今井さんもソロ・デビューはTinaさんと同時期でしたよね」