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FEATURE

RED SPIDER interview / 大阪のサウンドマンがジャマイカ勢とタッグ

たった一人でステージに立つ名物イベント〈緊急事態〉で、一晩に万単位のオーディエンスを集める、大阪きってのレゲエ・サウンドマン。そんなRED SPIDERが、またもジャマイカへ飛んで作り上げたのが、新作『BYE BYE BADMIND』だ。レゲエ界の超大物たちとの交流から、ジャマイカへの愛までを語る!

文/金子穂積

日本と違って、ジャマイカでは面白いか面白くないかだけで判断されます

――まず、新作『BYE BYE BADMIND』の制作にあたって考えたコンセプトをお教えください。新作は構成的に、2012年のアルバム『AH MURDER』に続く作品と考えてよろしいでしょうか? もしくは別物と捉えた方がいいのでしょうか?

まあ、簡単にいうたら『AH MURDER 2』です。コンセプトは、海外のアーティストに声を乗せてもらうって感じです。

――今回の制作期間は、どれくらいだったのでしょうか? 日本とジャマイカの作業時間の比率のようなものも教えてください。

まあ半年くらいですかね? ジャマイカの作業期間は約2ヶ月ちょいですかね。ジャマイカではほぼレコーディングのみの作業で、エディットやらなんやらは日本で作業しました。

――1曲目に、ケイプルトン(Capleton)を迎えた曲「Another Fire (Fire Anthem)」を持ってきた理由を教えてください。個人的な感想としては、ケイプルトンの勢いはもちろんのこと、バッドマインドを燃やしつくす勢いがあり、アルバム・タイトル『BYE BYE BADMIND』にバッチリな曲だなぁと思いました。

このオケは完成したときからアルバムの1曲目にしようと考えてました。始めは、ケイプルトンで行くか正直迷いましたが、結果大正解だったと思います

――アサシン(Assassin)をフィーチャーした「We Got The Victory」は、ギターの音などロックを意識した作りになっています。この曲はどのように出来たのでしょうか?

この曲はロック+ダンスホールなイメージで作りました。元はKENTY GROSS用に作ったんですが、アサシンとオケ選びしてるときに「コレ良いやん!」と。作ってる最中にドラムを足したり、フレーズを足したりで、始めに作ったKENTY GROSS用とはまた違う感じになりましたね。

――「Mash It Up」のオケは、旬なサウンドとビジー・シグナル(Busy Signal)とのマッチングが最高です。この曲の制作過程のエピソードを教えてください。

このオケは作ってる段階で、ビジーが乗ったら絶対格好良くなるとは思ってました。ただ彼も、最近はメイジャー・レイザー(Major Lazer)とのヒットもあるのでレコーディングできるかなと不安でしたが、オケを聴かしたら一発でやるって事になったので、制作は順調に進みました。

――ビーニ・マン(Beenie Man)「No Problem」のオケは、日本のレゲエ・アーティストも歌ったオケですよね。このオケで、キングであるビーニ・マンを選んだ理由を教えてください。

HISATOMI、MUNEHIRO、KENTY GROSS、MINMIの流れを作ってる時から、ビー二・マンが乗ったら面白いし、このセグメントも引き締まるやろうなって思ってました。ビーニが乗るだけで、やっぱり説得力ある曲ができた思います。

――ワード21(Ward 21)やTOKは、ご自身と世代的にも近いかと思います。近いジェネレーションというところで、一緒に仕事をするのはやりやすいですか?

そうですね。彼らとはもう10年以上の付き合いですし、やっぱりやりやすいですね。

――今回、コラボレーションして特に印象深かったアーティストを教えてください。

トーラス・ライリー(Tarrus Riley)、エターナ(Etana)、ビジーとはずっとやってみたかったし、今回実現できて嬉しいですね。ボンティ・キラー(Bounty Killer)には家まで呼び出されたりして今のレゲエ・シーンの話をしたり、コブラ(Cobra)には彼のたまり場というかギャングのたまり場みたいなスタジオに呼び出されたり、ケイプルトンの家で一緒に歌を書いたり……色々と刺激になりましたね。

――ネイチャー(Nature)やカレード(Kalado)など、若手もフィーチャーしていますが、“今の若手らしさ”みたいなものを、どのように捉えてますか?

若手、ベテラン、とかは考えず、単純に格好良いと思ったので仕事しました。彼らはキャリア的にはまだまだこれからですが、日本と違ってジャマイカでは面白いか面白くないかだけで判断されます。ルックスが良いとか、若いとかってのは後からついてくるとこもあるけど、やっぱりスキルやったり人を楽しませる能力が重要と思ってます。 (→ P2に続く)