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the Pharcyde/ファーサイド
the Pharcyde/ファーサイドのプロフィール
日本は、世界でもそのヒップホップファンの数の多さでいまだに群を抜いていると思うのだが、その数多いるファンの殆どがこのグループとその作品達を好きであろう。そう言えるぐらい、彼らのデビューアルバム"Bizarre Ride II the Pharcyde"('92)と2枚目のアルバム"Labcabincalifornia"('95)は、日本のリスナーの琴線を弾くに十分なだけクールかつポップであり、日本におけるヒップホップのサブカルチャーミュージックとしての成長速度に、最終的にはまるでカンフル剤を投与したかのような勢いを与えたグループである。
オリジナルメンバーはイマーニ(Imani)、スリムキッド・トレ(Slimkid Tre)、ブーティー・ブラウン(Bootie Brown)、ファット・リップ(Fat Lip)の4人。ファット・リップを除く3人は、ロサンゼルスにおいてダンサーとして振り付けなどの仕事などで本格的に活動していた経緯があり、特にブーティは、ロマイという名で当時日本のダンサーの先端に居た人たちの間でもかなり有名だった。一方でファット・リップもダンスをする傍ら、ロスのクラブでマイクを握っていて、お互いがクロスする現場で次第にグループを形成していった。
当時のロス、サウスセントラル地域には、ファーサイドと同じようにグッドライフ・カフェというクラブに訪れて活動していたフリースタイル・フェロウシップ(Freestyle Fellowship)やマッド・キャップ(Mad Kap)といった具合に、そのラップスタイルに一癖も二癖もあるアーティスト達が多かったのだが、ファーサイドがここまで人気を得た理由もその耳につく特徴的なフロウとライミングによるところが大きい。そこへジェイ・スウィフト(J-Sw!ft)の挑戦的かつ画期的なプロダクションが加わった事で、ドナルド・バード(Donald Byrd)ネタの"Oh Shit !!"やフロアで大人気の"4 Better or 4 Worse"、ジミヘン(Jimi Hendrix)ネタを巧妙に使った"Passin' Me By"や、ブランニューヘヴィーズ(The Brand New Heavies)にフックアップされ、デビューのきっかけとなった曲"Soul Flower"等、とにかく駄曲ナシのデビューにしてクラシックアルバム"Bizarre Ride II the Pharcyde"が完成した。
人気が絶頂を迎えたのはその3年後。ジェイ・ディー(Jay Dee / 現J. Dilla)の斬新なプロダクションとヘタウマで絶妙な歌メロで構成したフック、それに"It's Nineteen Ninety Five !!"という、文字にすると何の変哲もない1ライン達が全てを変えた。それがスタン・ゲッツ(Stan Getz)ネタの爆発的ヒットシングル"Runnin'"のリリースであり、ジェイ・ディーのキャリアの重要なポイントであったと同時に、ファーサイドの人気の黄金期の入り口への到達点でもあった。本国でもそれ以外の国でも、ヒップホップがカルチャー的に大きく成長していた時期にあり、セカンドアルバム"Labcabincalifornia"はジェイ・ディーのサウンドと共に新たなリスナーを開拓し、ファーストアルバムとはまた違ったカラーの音のトレンドを生むきっかけとなった。
人気が頂点を迎えた頃だったが、メンバー間での意見の相違によりファット・リップが脱退、一人ソロ活動へと歩みを進め、残ったメンバーはインディー落ちしてしまいながらもEPであるChapter One: Testing the Waters ('00)、さらにスリムキッドの脱退をも経ながらアルバム"Plain Rap"('00)をリリース。"Network"や"Frontline"、"Trust"と言ったシングルリリースもそれほど大きなヒットには結びつかなかったものの、イマーニ、ブーティ・ブラウンそれぞれ同じインディーレーベルからそれぞれソロシングルをリリースしたり、レイ&クリスチャン(Rae & Christian)等の作品にフィーチャーされるなどして活動を続けた。
その後にリリースされた、"Runnin'"と同じネタ使いでヒットしたマイヤ(Mya)のシングル"Fallin'"('03)にはファーサイドがフィーチャーされ、'04年には4枚目のオリジナルフルアルバム"Humboldt Beginnings"をリリース。正式なサポートメンバーにソロ活動でも人気のスペース・ボーイ・ブギー・X(Space Boy Boogie X)やグレッグ・スムーチー("Greg" Smooche)らを迎え、ブギー・Xや88Keysらがプロデュースを担当したアルバムは、メインストリーム寄りなサウンドも取り込んだ秀作となっている。また、オリジナルメンバーのファット・リップがグループに復帰するとの噂もあり、今後の活動が非常に楽しみな状況になってきている。
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USブラック・ミュージックを日本に紹介することからスタートし、現在では、ジャンルや新旧録音を問わず世界中のQUALITY MUSICを紹介。
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