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6LACK

6LACK

ブラック

Apple Musicによる新人育成プログラム「UP Next」の第一弾アーティストに選ばれるなど注目を集める、トラップ・ソウル系の新進シンガー/ラッパー。“PRBLMS”のヒットで知られ、2016年に発表したデビュー・アルバム『FREE 6LACK』と“PRBLMS”は2018年の第60回グラミー賞の候補となった。本名はリカード・ヴァレンタイン(Ricardo Valentine)。

1992年、メリーランド州ボルティモアで3人きょうだいの長男として生まれた。1997年に一家はアトランタに引っ越したため、アトランタで育つ。父親はラッパーだったそうで、4歳の時には父親のスタジオでレコーディングを経験。父親の楽曲のために1ラインだけ録音したのだとか。父親の影響からか、小学校の頃にはすでにラップを始めており、8年生(日本の中学2年)の時にはバトル・ラップの世界に。キャシディ(Cassidy)に憧れたという。この頃からブラックを名乗り、バトル・ラッパーとして10代の頃を過ごす。バトル・ラップでは一度しか負けたことがないとしている。その対戦者には後のヤング・サグ(Young Thug)もいた

なお、ブラックの綴りに6が用いられるのは、通称ゾーン6と呼ばれるアトランタ東部をレプリゼントしたもの(※ゾーン6の正式な名称はポリス・パトロール・ゾーン6。アトランタ警察の取り締まり管轄地域がゾーン1~ゾーン6の6つに分かれ、アトランタ東部がゾーン6となっていることに由来している)。また、数秘術で自分の誕生数が6であることも影響している。

ジョージア州のバルドスタ州立大学に進学し、プログラミングなどについて学びながらも、音楽への情熱が強かったブラックは、2011年にチーム・フライト(Team Flight)というヒップホップ・コレクティヴの一員としてマイアミのインディ・レーベルと契約。これはフロー・ライダー(Flo Rida)のレーベルだったと言われる。レコード契約を獲得したことでバルドスタ州立大学を中退したが、しかしレーベルから渡された契約金は少なく、スタジオや時にストリートで寝るなど金銭面で苦しみながらレコーディングを続けるも、ヒット曲を作れとばかり要求するレーベルの態度に不満を感じ、自身で制作した楽曲を渡さず、レーベルには内緒でsoundcloudにアップロードしていくようになる。

2014年にはレーベルと対立し、一方でロウリー(Raury)やドラム(D.R.A.M.)らを抱えるアトランタのクリエイティヴ・エージェンシー、LVRN (LoveRenaissanc)と契約。ソロ・アーティストとして本格的に始動していく。同年にはパーティネクストドア(PARTYNEXTDOOR)の“Break From Toronto”をリメイクした“Break From Atlanta”や、後にJ・コール(J. Cole)のレーベルと契約することになるJ.I.Dとのコラボレーション曲“Mourning Star”などを発表、2015年にはロウリー主催の音楽フェスティバル〈RaurFest〉に出演するなどアトランタの注目新人のひとりとして少しずつ知名度を上げていったが、前レーベルとの契約が正式に終了するまで時間を要した。

前レーベルとの契約が無事に終了し、2016年5月に“Bless Me”でデビュー。同年7月にはフューチャー(Future)の“Perkys Calling”のリメイクとなる“Ex Calling”を発表。また8月には、ヒップホップ黎明期をバズ・ラーマンが描くということで大きな注目を集めたNetflixドラマ『ゲット・ダウン』のサウンドトラックに、フランク・オーシャンのプロデューサーとして有名なマレイ(Malay)とのコラボで“Shaolin’s Theme / Pray”を提供。そして元々は4月にsoundcloud上で公開し、同年9月に正式にシングル・リリースされた“PRBLMS”は、soundcloudで300万回再生され、カイリー・ジェンナーやディディがSnapChatで使用するなど大きな反響を呼び、Interscope Recordsとのメジャー契約を獲得。同年11月、デビュー・アルバム『FREE 6LACK』がLVRN/Interscopeからリリースされた。なおこの「ブラックを解放せよ」というタイトルは、前レーベルとの契約に縛られ、ようやく自由になったことを象徴している。この『FREE 6LACK』のリリース月となる11月には、米Rolling Stone誌やPigeons & Planesなど様々なメディアで注目のアーティストとして紹介された。

2017年2月には、ジェネイ・アイコ(Jhené Aiko)とのデュエット曲“First Fuck”を発表したほか、シド(Syd)のソロ・デビュー・アルバム『Fin』にゲスト・アーティストとして参加。さらに、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)のツアー〈Starboy Legend Of The Fall Tour〉の4月から始まる北米ツアーの前座を務めることが発表され、ブラックのLA公演にザ・ウィークエンドがサプライズ出演したことも話題に。さらにこの4月には、Apple Musicが新しく始めた新人育成プログラム「UP Next」の第一弾アーティストに選出。TV番組『The Late Late Show with James Corden』への出演、Beats 1での露出、Apple Musicのプレイリストでの露出、ミニ・ドキュメンタリーの製作・公開など、Apple Musicからの大きなバックアップを受けた。

2017年11月には、『FREE 6LACK』の発売1周年を記念して、T-ペイン(T-Pain)との“One Way”、バンクス(Banks)との“In Between”など新曲3曲を追加したボーナストラック・バージョンとして再配信した。また2018年1月に授賞式が開催される第60回グラミー賞で、『FREE 6LACK』が最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門、“PRBLMS”が最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス部門と2部門でノミネートを受けている。