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ノヴェル

アリシア・キーズ(Alicia Keys)やステイシー・オリコ(Stacie Orrico)、ジョエル・オティース(Joell Ortiz)などのプロデュースで知られるアトランタのプロデューサー/ラッパー/シンガー・ソングライター。ダラス・オースティン(Dallas Austin)との仕事でも知られ、ダラスのRowdy Recordsと契約している。ノヴェルというアーティスト名は、子供の頃にいつもノートを持ち歩いていたことから友人に付けられたニックネームを使ったもの。

本名はアロンゾ・マリオ・スティーヴンソン(Alonzo Mario Stevenson)で、父親は、マーサ&ザ・ヴァンテラス“Dancing In The Street”、ジミー・ラフィン“What Becomes Of The Brokenhearted”、マーヴィン・ゲイ&キム・ウェストン“It Takes Two”といったモータウンの数々の名曲を生んだプロデューサー/ソングライターのミッキー・スティーヴンソン(William “Mickey” Stevenson)。母親は、パティ・ラベルやチャカ・カーンらのバックコーラスを務めたメラニー・バーク(Melanie Burke)であり、母方の祖父は「ロックの殿堂」入りも果たした大御所ソウル・シンガー、ソロモン・バーク(Solomon Burke)となる。

LAで生まれ、母と共にフィラデルフィアやノースキャロライナなどで育つ。経済的に厳しかったため、時にシェルターで保護されたこともあるという。最終的に母親の判断で、14歳の時に父親と共に暮らすことになり、カリフォルニアへと戻った。離れて暮らしていた父親への反発はあったものの、レコーディング・スタジオのある生活の中でミュージシャンとしての才能を開花させ、早々にRawkus Records/MCA Recordsとの契約を獲得。2002年には、Rawkusのレーベル・コンピレーション『Soundbombing III』にセルフ・プロデュース曲“They Don’t Flow”を提供し、Rawkusから発売されたタリブ・クウェリ(Talib Kweli)のソロ・デビュー・アルバム『Quality』でJ・ディラ(J Dilla)が手がけた“Stand To The Side”にゲスト・ボーカルとして参加した。2003年にはRawkusから、ディアンジェロ(D’Angelo)を思わせるファンキーなデビュー・シングル“Peach”を発表。ミュージック・ビデオでは、ゴッドファーザーでもあるスモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)が歌う未発表曲がイントロでフィーチャーされたことも話題を呼ぶ。しかし、デビュー・アルバム『The Word』はMCAの問題(2003年に閉鎖されGeffenに吸収)もあって発表されないままお蔵入りとなった。

その後しばらくはプロデューサー/ソングライターとして活動することになり、ダラス・オースティンに気に入られ、ダラスが再始動させたRowdy Recordsから2005年にリリースされたサウンドトラック『Tyler Perry’s Diary Of A Mad Black Woman』にてインディア・アリー(India.Arie)の“Purify Me”やモニカ(Monica)の“Sick And Tired”をダラスと共同プロデュース。また、ステイシー・オリコの2006年作『Beautiful Awakening』でダラスと共に2曲を手がけたほか、単独でも2曲をプロデュース。また日本盤ボーナストラック“Brush ‘Em Off”ではラップも聞かせている。Rowdyから発売されたサミー(Sammie)『Sammie』でもプロデューサーとして参加した。こうして2007年にはダラスのRowdyとアーティストとして契約している。

また2007年にはアリシア・キーズ『As I Am』やジョス・ストーン(Joss Stone)『Introducing…Joss Stone』に関わり、レオナ・ルイス(Leona Lewis)のデビュー作『Spirit』ではダラスの共同プロデューサーを務めた。なお翌年リリースされた『Spirit』のデラックス・エディション北米版では、ノヴェルをフィーチャーした“Myself”も追加されている。

以降もプロデューサー/ソングライターとして、インディア・アリー『Testimony: Vol. 2, Love & Politics』(2009年)、エスミー・デンターズ(Esmee Denters)とジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)の“Eyes For You”(2009年)、スローターハウス(Slaughterhouse)『Slaughterhouse』(2009年)、アッシャー・ロス(Asher Roth)『Asleep In The Bread Aisle』(2009年)、ファンテイジア(Fantasia)『Back To You』(2010年)、アシャンティ(Ashanti)“The Woman You Love”(2011年)、ジョエル・オティース『Free Agent』(2011年)、トロンボーン・ショーティ(Trombone Shorty)『Say That To Say This』(2013年)、ザ・ゲーム(The Game)『The Documentary 2』(2015年)、サイハイ・ザ・プリンス(CyHi The Prynce)『No Dope On Sundays』(2017年)などの作品を手がけている。

アーティストとしては、2008年にCapitol Recordsとの契約を獲得して再始動、ベン・フォールズ(Ben Folds)の“The Luckiest”をサンプリングし、タリブ・クウェリとスプリー・ウィルソン(Spree Wilson)をフィーチャーした“I Am”を発表し、EP『I Am… (Future Black President)』をリリースした。しかし、デビュー・アルバム『The Audiobiography』を2009年にRowdy/Capitolからリリースするとしたものの、発表されないままとなっている。この頃からシンガーとしての側面が強くなり、2009年にはデヴィット・ゲッタ(David Guetta)『One Love』で“Missing You”にフィーチャーされ歌声を聞かせたほか、スローターハウス“Raindrops”(2009年作『Slaughterhouse』収録)、レクレー(Lecrae)“Walk With Me”(2013年の第55回グラミー賞で最優秀ゴスペル・アルバムに輝いた2012年作『Gravity』収録)、“If I Die Tonight”(2013年作『Church Clothes 2』収録)などにゲストとして招かれた。

また2010年にはジョエル・オティースとのコラボレーション・ミックステープ『Defying The Predictable』を発表。加えて、自主リリースの形で自身のアルバム『Calligraphy』を2011年に発表したのを皮切りに、2012年にEP『Under Water, Overwhelmed』、2016年に『Goodbye August』、2017年に『Dedication』とインディペンデントで自身の作品をリリースし続けている。