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Corinne Bailey Rae

Corinne Bailey Rae

コリーヌ・ベイリー・レイ

2006年、デビュー・アルバム『Corinne Bailey Rae』が大ヒットした英国の女性シンガー。シャーデー(Sade)など、黒さだけにとどまらない暖かい声と普遍的な魅力をもつ。同年、英アーバン・ミュージックの祭典〈MOBO Awards〉で最優秀女性アーティストと新人賞の2部門を獲得した。また翌年には授賞こそならなかったもののグラミー賞で新人賞、ソング・オブ・ザ・イヤー、レコード・オブ・ザ・イヤーと主要部門に軒並みノミネートを受けるなど、世界的な人気を手にする。

1979年、イギリスはリーズに生まれたコリーヌ・ジャクリーン・ベイリー(Corinne Jacqueline Bailey)は、クラシック・バイオリンを学んだ後、教会で歌うことでシンガーを目指すようになる。高校時代には、米女性ロック・バンドのL7に影響を受けて全員女性メンバーによるオルタナティブ・ロック・バンド=ヘレン(Helen)を結成したり、教会のメンバーを集めてリヴァイヴ(Revive)というロック・バンドを始めるなど当初はロックに傾倒していたが、リーズ大学(英文学専攻)在学中にジャズ・クラブで歌ったことからジャズやソウルの方面に興味を持ち、デビュー時には折衷的なそのスタイルを完成させていた。またこのジャズ・クラブで、サックス奏者のジェイソン・レイ(Jason Rae)と出会い、翌2001年には結婚、コリーヌ・ベイリー・レイと名乗るようになる。

結婚後、ソロ・アーティストとしてデビュー・アルバムを制作し始める。クレイグ・デイヴィッド(Craig David)のプロデュースで知られるマーク・ヒル(Mark Hill)がスティックス(the stiX)名義で2005年にリリースした『Better Luck Next Time』のリード・シングル“Young & Foolish”にゲスト参加したことでその歌声が注目を集め、EMIと契約。同年11月には“Like A Star”を発表、翌2006年2月に発表した“Put Your Records On”が全英チャート最高2位の大ヒットとなり、同月に発売したデビュー・アルバム『Corinne Bailey Rae』は全英チャート初登場1位のヒットを記録した。アメリカでは当初、全米チャート初登場17位とあまり振るわなかったが、翌年2月の第49回グラミー賞で最優秀新人賞、ソング・オブ・ザ・イヤー(“Put Your Records On”)、レコード・オブ・ザ・イヤー(“Put Your Records On”)の候補となり、新星ながら主要4部門中3部門のノミネートを受けて話題に。また、グラミー授賞はこの時は実現しなかったものの、授賞式ではジョン・レジェンド(John Legend)、ジョン・メイヤー(John Mayer)との共演でステージに立ち、この影響で同月にはアルバムは全米チャート最高4位まで上昇。最終的にアメリカだけでおよそ190万枚を売り上げた。

また2007年には、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)によるジョニー・ミッシェル・トリビュート集『River: The Joni Letters』で、表題曲ともいえる“River”のカバーで参加。同作は翌年2月の第50回グラミー賞で見事、アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた。しかしその輝かしいグラミー賞の翌月、2008年3月に夫のジェイソン・レイが死体で発見された。後に、アルコールと、ヘロイン中毒の治療のため友人が処方されていたメタドンの過剰摂取による事故死と判断された。

夫の死を乗り越えて2010年1月には2作目『The Sea』を、翌年1月にはカバー集となるEP『The Love』をリリースし、後者に収録されたボブ・マーリー“Is This Love”のカバーで自身初のグラミー賞に輝いた。また、デビュー時から彼女を支えた音楽プロデューサー/エンジニアのスティーヴ・ブラウン(Steve Brown, ルーマーやローラ・マヴーラを手がけたプロデューサーとは同名異人)と2013年に再婚。2016年には『The Sea』から6年以上ぶりのアルバムとなる3作目『The Heart Speaks In Whispers』をリリースしている。