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Goapele

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ゴアペレ

デビュー曲“Closer”のスマッシュヒットで知られ、米Rolling Stone誌から「シャーデーとディアンジェロのスピリチュアルな私生児」とも評されたベイエリアの女性R&Bシンガー。フルネームはゴアペレ・ムラバーン(Goapele Mohlabane)で、父親は、南アフリカで反アパルトヘイトの活動に身を投じたことで知られるダグラス・ムラバーン(Douglas Mohlabane)。

南アフリカ共和国の活動家ダグラス・ムラバーンと、ニューヨーク出身のイスラエル系の母ノア(Noa)とのあいだに1978年に生まれる。母親はケニア共和国のナイロビで学んでいたことがあり、その時に夫と知り合ったという。ダグラスは反政府運動の影響でアメリカに亡命し、子どもたちを西海岸で育てた。ゴアペレ(音としてはグワパレイ “gwa-pa-lay” が近い)は、南アフリカのツワナ語で「前へ進む」という意味があるという。

母親も政治運動などに参加しており、両親の影響と、ミックスという出自から、幼い頃から社会問題に興味を示し、10歳でベイエリアの黒人女性の健康に関するプロジェクトのサポート・グループを組織するなど様々な社会活動、啓蒙活動に身を投じた。また両親の影響で、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)、ニーナ・シモーン(Nina Simone)、ビリー・ホリデイ(Billy Holiday)などから、ミリアム・マケバ(Miriam Makeba)、ヒュー・マセケラ(Hugh Masekela)などのアフリカ音楽に触れ、14歳でオークランド・ユース・クワイアに参加するなど歌うことが昔から好きだった。アーティストになることを決めると、高校卒業後にボストンのバークリー音楽院へと進学し、音楽理論を学んだ。

その後ベイエリアに戻り、2001年に自主リリースの形で9曲入りの『Closer』を発表。表題曲“Closer”の素晴らしさを筆頭に口コミでじわじわと話題になり、同作は5000枚を売り切った。これを受けてゴアペレは、さらに新曲を追加した『Even Closer』を制作、兄らと設立した自主レーベル Skyblazeを通して2002年に全国発売を始めるとさらにその名は広まり、2003年には〈California Music Award〉でノミネートを受けたほか、映画『ダンス・レボリューション』(原題『Honey』)のサウンドトラックに“Closer”が収録された。同曲は、後にドレイク(Drake)が2007年のミックステープ『Comeback Season』でサンプリングしたことでも知られる。また、『Closer』および『Even Closer』にはソウライヴ(Soulive)に加え、後にカニエ・ウェスト(Kanye West)“Love Lockdown”、ジェイ・Z(Jay-Z)“Run This Town”、ドレイク“Find Your Love”、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)“Locked Out Of Heaven”、fun.“We Are Young”といった大ヒットを次々と手がけるようになるジェフ・バスカー(Jeff Bhasker)が参加していたことでも知られる。

ハイエログリフィクス(Hieroglyphics)、エイシーアローン(Aceyalone)、E-40、プラネット・エイジア(Planet Asia)、ザイオン・アイ(Zion I)といったベイエリアのヒップホップ・アーティストたちからラブコールを受ける一方で、2005年末にセカンド・アルバム『Change It All』を発表。“Closer”を手がけたアンプ・ライヴ(Amp Live)&マイク・タイガー(Mike Tiger)やジェフ・バスカーらに加えて、サー・ラー(Sa-Ra)やリンダ・ペリー(Linda Perry)、またドゥウェレ(Dwele)らも参加した同作でさらに評価を高め、様々なTV番組にも出演した。

2009年にベッドロック(Bedrock)がプロデュースした新曲“Milk & Honey”を発表し、新作への準備を進めていたゴアペレだったが、完成はやや遅れ、3作目『Break Of Dawn』は2011年発売と、およそ6年ぶりのリリースとなった。翌年2月にはアメリカで、ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)最後の出演作品となった映画『スパークル』が公開され、ゴアペレはカメオ出演すると共にサウンドトラックにチャック・ハーモニー(Chuck Harmony)制作の新曲“Running”を提供。同年11月には『スパークル』のDVDが発売されるのに合わせて、同月に『Break Of Dawn』のデラックス・エディションを発売。ヤー・ヤー・ヤーズ(Yeah Yeah Yeahs)の“Maps”のカバーなど4曲が追加された。

2014年には、エリック・ベネイ(Eric Benét)のレーベル Jordan Houseと契約したことが発表され、これまでとは一転して軽快なブギー・サウンドに乗ったニュー・シングル“Hey Boy”でファンを驚かせた。同年10月に4作目『Strong As Glass』をリリースし、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)やエリック・ベネイらがゲスト参加している。