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D'Angelo

D’Angelo

ディアンジェロ

現代のソウル~ファンクにおけるカリスマ的存在であり、ヒップホップ以降のブラック・ミュージック、特に90年代以降を代表するシンガー/プロデューサー。2014年まで12月まで、20年以上に渡るキャリアにおいてリリースはライブ盤を含めて3作のみとわずかながら、彼にしか作りえないサウンドをもって、ジャンルを超えて世界的に影響を与えている稀有なアーティスト。

HIPHOPシーンでアイズリース(Iseley Brothers)などのメローなサウンドが注目されていた90年代半ば、R&Bの世界ではますますHIPHOPのビートを取り込むことがトレンドとなっていた。これに対してカーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)、マービン・ゲイ(Marvin Gaye)、プリンス(Prince)、スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)などが作り出した音楽の影響を自ら作曲、演奏してHIPHOP的なグルーブ感を抽出した上、新たな音楽性を獲得することに成功したのがディアンジェロだ。そのサウンドはシーン、とりわけプロデューサーたちに大きな影響を与え、彼との関係も深かったアンジー・ストーン(Angie Stone)、エリカ・バドゥ(Erykah Badu)をはじめマックスウェル(Maxwell)やジル・スコット(Jill Scott)などの活躍への道を切り開いた。

1994年、男性ブラックミュージシャンが集まった企画プロジェクト、B.M.U.(Black Man United)にプロデューサー/ソングライターとして抜擢され、GOSPELテイストの佳曲”U Will Know”に参加。

ソロデビュー曲である”Brown Sugar”では彼独自のいわゆる「HIPHOPのフィルターを通過したSOUL回帰のR&B」を提示、スモーキーな空気感と重いトラックに艶やかなファルセットを披露したこの1曲だけでシーンからの圧倒的期待を集めることになる。フェンダー・ローズの響きも耳にしみるこの曲を含むデビューアルバム『Brown Sugar』はリリースされるや絶賛と圧倒的人気を集めることになる。その後はOST『High school High』にエリカ・バドゥ(Erykah Badu)とのデュエット”Your Precious Love”を提供。ちなみにマービン・ゲイ&タミー・テレル(Marvin Gaye & Tammy Terrel)の名曲をカバーしたこの作品はエリカ・バドゥのメジャーデビュー曲として知られている。さらに98年にはライブアルバム、『Live At Jazz Cafe』をリリースした。ファーストのリリース当初からDJプレミアやメソッド・マン(Method Man)、デフ・スクワッド(Def Squad)、ルーツとのコラボレートなどとのコラボレートを通してHIPHOP的センスの確かさ示してきたこともその人気の秘密のひとつと言える。

しかし彼の存在を歴史的なものにしたのは続く2000年のセカンドアルバム、『Voodoo』であると言い切って間違いない。ルーツ(The Roots)のドラマー/プロデューサーであるクエストラブ(?uestlove)やジェイムス・ポイザー(James Poyser)を中心に、ロイ・ハーグローヴ(Roy Harglove)、ピノ・パラディーノ(Pino Palladino)、チャーリー・ハンター(Charlie Hunter)、ラファエル・サディーク(Raphael Saadiq)、それにトム・コイン(Tom Coyne)など、最高のメンバーを集めて制作されたこのアルバムはソウル回帰とどまらない、アフリカ回帰の方向性や単なるHIPHOPの方法論を超えた音楽性の高さ、濃密な音世界が凝縮されたものとなった。この作品はメディア、一般リスナーの双方から高い評価を得ることに成功、プリンスへのオマージュと噂されたファーストシングル”Untitled(How Does It Feel)”と、『Voodoo』がともに2000年のグラミーを獲得した。

『Voodoo』以降、ラファエル・サディークの楽曲やへの参加を除き、表舞台では名前を聞くことがなくなっているが、いまだシーンからの支持は根強く、最も新作の待たれるアーティストの一人といっても過言ではない。