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Slum Village

Slum Village

スラム・ヴィレッジ

90年代後半のヒップホップシーンに新風を巻き起こしたデトロイトのヒップホップグループ。高校の同級生同士で結成されたグループで、オリジナルメンバーはT3に加えMCのバーティン(Baatin)とDJ / トラックメーカー / MCのジェイ・ディー(Jay Dee、後のJ. Dilla)。現在はT3、ヤング・RJ (Young RJ)、ディラの実弟イラ・J(Illa J)の3人組として活動している。

ジェイ・ディーがQティップ(Q-Tip)を介してファーサイド(The Pharcyde)の”Runnin’”を手がけ、そのサウンドがシーンのトレンドの一翼を担うようになると、「ジェイ・ディーが所属するグループ」として注目されはじめ、最高傑作のひとつ”I Don’t Know”等のシングル・ヒットを飛ばす。ファースト・アルバム『Fantastic vol.1』はごく限られた流通でしかリリースされずに終わったが、期待の高まる中でリリースされたセカンド・アルバム『Fantastic Vol.2』(’00)は、Qティップやディアンジェロ(D’angelo)等をゲストに迎えた豪華な内容で、デトロイト・サウンドが完成されたアルバムのひとつとして評価も高い。幻の『Fantastic vol.1』に関しては、J-88という変名プロジェクトでGroove Attackよりリリースされているアルバム『Best Kept Secret』(’00)の中でもその数曲を聴くことが出来たが、その後、CD化された。

2002年、ジェイ・ディーがその立ち位置をグループの中から独立させ、プロダクションを担当する裏方という役割に徹し表舞台から離れるとともに、卓越したラップスキルの持ち主エルザイ(Elzhi)が正式加入。同郷のシンガー、ドゥウェレ(Dwele)も参加した”Tainted”がヒット。ティンバランド(Timbaland)がリミックスを手掛けた”Disco”もクラブ・ヒットを記録し、リリースされた『Trinity: Past Present & Future』は評価を落とす事無く、シーンにグループの変化を受け入れさせた。

その後、病気を患った為にバーティンはグループを脱退。現在のデュオ構成になるが、時のプロデューサー、カニエ・ウェスト(Kanye West)プロデュースの先行シングル”Selfish”が大ヒット。その後にリリースされた『Detroit Deli: A Taste of Detroit』では、ブラック・ミルク(Black Milk)とヤング・RJによるチーム=B.R. Gunnaのサウンドもタイトに決まっており、オル・ダーティ・バスタード(Ol’ Dirty Bustard)やドゥウェレ、そしてやはり同郷のMCブリード(MC Breed)の客演などの要素も、内容を高評価させる至極充実した作品となっている。

2005年には引き続きT3とエルザイの2人体制によるアルバム『Slum Village』をリリース。その後はおのおのがソロ・アルバムのリリース、ミックステープなどを発表するなど活動していたが、2009年、バーティンが復帰、J・ディラの弟イラ・J(Illa J)をメンバーに加入させ、4人体制での新作『Villa Manifesto』をリリースすると発表したものの、同年8月1日、バーティンの訃報が流れ、またしてもメンバーの1人を失うことになってしまった。さらにエルザイもソロ活動に専念するため、T3のみが残された形となったが、スラム・ヴィレッジの名を受け継いで活動を継続。ディラ、バーティンの追悼作として『Villa Manifesto』を完成、発表した後、『Villa Manifesto』に参加していたヤング・RJとイラ・Jを正式メンバーに迎え、2013年からこの3人組で活動を本格的にスタートさせている。