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The Beastie Boys

ビースティ・ボーイズ

2004年にリリースされた、オリジナル・フルアルバムとしては実に6枚目の”To the 5 Boroughs”は、彼らがいつになろうと色々なライフスタイルのリスナーから分け隔てなく尊敬を集める事の出来る希有な存在なんだ、と再認識させてくれた。

1981年に結成。オリジナルメンバーはマイク・D(Mike D)、アダム・ヨーク(Adam Yauch / MCA)、ケイト・シュレンバッハ(Kate Schellenbach / 後の現ルシャス・ジャクソンのメンバーで、売れる前に脱退。)。アド・ロック(King Ad-Rock / Adam Horowitz。劇作家Israel Horowitzの息子。)が他のバンドから合流すると、’82年に”Polly Wog Stew EP”、’83年には”Cookie Puss”を12インチでリリース。特に後者のサウンドがラッセル・シモンズ(Russel Simmons)とリック・ルービン(Rick Rubin)の注意を引き、デビューのきっかけとなる。

映画”Krush Groove”にも新曲”She’s on it”が収録され、1985年にはマドンナ(Madonna)の”Like a Virgin”ツアーで同じステージに立つと、そこから世間の注目を一気に浴びる。翌年(’86)にリリースされたファーストアルバム”Licence to Ill”は、「白人でパンクバンドなのにラップしてる!」という、ステレオタイプをびっくりさせたスタイルがそのまま評価に繋がり、一気にNo.1の座を勝ち取る。”Fight for Your Right(to Party)”はMTVでのヘヴィーローテーションアイテムとなり、以降、出すシングルは全てヒットするように。

そこから少し間が開き、’89年にリリースされたセカンドアルバム”Paul’s Boutique”は、今でこそ内容的に評価が高いものの、発売当時はその新しすぎるサウンドに時代がついてこれず、シングル”Hey Ladies”は人気が出たものの、アルバム自体の売り上げとしては1stを超える物ではなかった。その後リック・ルービンと袂を分かち、’92年にはCapitol傘下から3rdアルバム”Check Your Head”をリリース。自ら設立したレーベル”Grand Royal”の初のリリース物で、”So What’cha Want”や”Pass the Mic”などが今度はロック方面のチャートで大爆発。スケーターなどのオルタナ好きなカルチャーまで大きく巻き込むと、続く4thアルバム”Ill Communication”(’94)はその勢いでチャート上位に食い込み、”Sure Shot”, “Sabotage”, “Root Down”, “Get It Together”等が出せば出すだけヒット。グラミーも5部門獲得するなどして、ビースティーズのトップアーティストとしての立ち位置を再び確保する。

EP等をリリースしながら、そこから4年、もう何をやっても全てがカッコいいと言われてしまいそうな彼らは、先行シングル”Intergalactic”で大方の予想を裏切り、ヒップホップにさらに革新的なサウンドを見せつける。同時に”Body Movin’”では、ついに時代の寵児となっていたファットボーイ・スリム(Fat Boy Slim / ノーマン・クック)のサウンドを取り入れ、”3 MC’s and 1 DJ”ではターンテーブルとMCのみの完全にヒップホップスタイルを披露。トレンドをぶち壊し、構築した彼らのアルバム5thアルバム”Hello Nasty”(’98)は世界中のチャートで1位を獲得。

色々な場所で話題を振りまき、数々の賞を総なめにしてた彼らは、2004年のアルバムリリースまで「チルってた」そうだが、ジャンルのボーダーが三度消滅しつつある今、リードシングルからオールドスクール感溢れる1発でヒップホップリスナーを狙い撃ちにしてきた辺りに、百戦錬磨の彼らのクレバーさを感じてニヤリとさせられる。