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Snoh Aalegra

Snoh Aalegra

スノー・アレグラ

ノーI.D.(No I.D.)がバックアップする、ペルシア系スウェーデン人の新進シンガー・ソングライター。LAに拠点を移し、ノーI.D.率いるARTiumに所属する。そのブルージーでソウルフルな歌声からエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)とも比較される。本名はシェリー・ノールージ(Sheri Nowrozi)で、母国スウェーデンではシェリーという名前で活動していた。

1987年、イランからスウェーデンに移住したペルシア人の両親のあいだに生まれる。両親は幼い頃に離婚し、母親のもとで育った。一般的なペルシア系の家族とは異なり、母親がアメリカのポップスやR&Bを好んで聞いていた影響で、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、ニーナ・シモン、ホイットニー・ヒューストン、ローリン・ヒルらを聞いて育ったという。9歳で自作の曲を作るなど幼い頃からプロの歌手を志し、母国のタレント・ショウでも自作の曲を歌っていたとか。13歳の時に母親にプロの歌手になりたいと話し、娘を応援しようと母親は電話帳にあるレコード会社に片っ端から連絡。ほとんどが無視されたが、彼女の自作デモがスウェーデンのソニーの人間の耳に留まり、14歳の若さでソニー・スウェーデンと契約した。学校終わりにスタジオに通う日々が続き、デビューを目指したものの、ソニー・スウェーデンでは夢叶うことはなかったが、その後、MAMIA Musicと契約。2009年にガンズ・アンド・ローゼズのギタリストとして知られるリチャード・フォータスがプロデュースした、シャーデー(Sade)の“Smooth Operator”のカバーなどを発表、翌2010年にデビュー・アルバム『First Sign』をリリースした。この時からすでにLAでレコーディングやビデオ撮影を行っていた。

その後、スウェーデンでの活動に限界を感じ、LAに移住。自身のマネージャーで従姉妹にあたる女性がノーI.D.と交際していた(後に結婚)こともあって以前からノーI.D.のことを知っていたが、LAに移住し、ノーI.D.のレーベル、ARTriumと契約することに。当初はノーI.D.は自身のチームに彼女を紹介するだけで、ノーI.D.自身は関わってこなかったものの、彼女が作り上げた音楽を聞いて、自分も参加したいと言ってきたという。以降、ノーI.D.がエグゼクティヴ・プロデューサーを務めており、歌の指導も含めてプロデュースされている。この時からスノー・アレグラと名乗り始めた。当初は「スノー」だけにしたかったが、すでに使われていたこともあって、イタリア語で楽しい、陽気な状態を意味する「アレグラ」(allegra)を綴りを変えて加えた。2012年からYouTubeにフランク・オーシャンのカバーなどを公開し、2013年には“The Fall”という曲を無料公開、ノーI.D.が当時バックアップしていた若手ラッパー、ミッキー・ホールステッド(Mikkey Halsted)の“Pain”のビデオにもカメオ出演した。

2014年にはノーI.D.が全面プロデュースを務めたコモン(Common)の『Nobody’s Smiling』にゲスト参加して注目を集め、同年11月に、ノーI.D.が全面プロデュース、コモンもゲスト参加したデビューEP『There Will Be Sunshine』をARTrium/Epicから発売した。2015年にはRZAがプロデュースした“Emotional”を発表したほか、Pitchforkの年間ベスト4位、Stereogumの年間ベスト4位に選出されるなど高く評価されたヴィンス・ステイプルズ(Vince Staples)のデビュー・アルバム『Summertime ’06』に2曲で参加。なおこの“Emotional”を最後にEpic Recordsを離れたが、この決断には、彼女を目にかけていた(Prince)の存在も大きいという。スノー・アレグラは後に、米Billboard誌のインタビューの中で、「私が当時メジャー・レーベルを離れた大きな理由がプリンス」と話している。2016年1月には、ペイズリーパークで行われたプリンスのコンサートに招待された。2016年4月には、ノーI.D.のほかに、バッドバッドノットグッド(BADBADNOTGOOD)、フランク・デュークス(Frank Dukes)、ボーイ・ワンダ(Boi-1da)らトロント勢や、ジョン・メイヤー(John Mayer)も参加したミニ・アルバム『Don’t Explain』を発表している。

2017年3月、ドレイク(Drake)の『More Life』の最後を飾る“Do Not Disturb”に、同日に発売された彼女の新曲“Time”がサンプリングされたことが話題に。『Don’t Explain』でボーイ・ワンダとコラボレーションをしていたことから、ボーイ・ワンダからドレイクの楽曲への参加を頼まれ、“Time”のアカペラ音源を聞かせたところこれが採用されたという。スノーは“Time”のコーラスの回転数を上げて音源を渡しており、“Do Not Disturb”でも早回しされた彼女の声が使われている。

当初、スノー・アレグラとしてのデビュー・アルバム『FEELS』を4月にリリース予定としていたが延期。10月になってようやく発売された。