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Daniel Caesar

ダニエル・シーザー

2016年に発表した“Get You”がApple Musicで1000万回以上再生され、今後の活躍が期待される新人にフォーカスする「Apple Music Up Next」に初のカナダ人アーティストとして選ばれたことで知られる新鋭R&Bシンガー。本名はアシュトン・シモンズ(Ashton Simmonds)で、父親はゴスペル・シンガーのノーウィル・シモンズ(Norwill Simmonds)。

1995年生まれ、カナダはオシャワ出身。カリブ系のルーツを持つ。父親のセブンスデー・アドベンチスト教会で歌い始め、父ノーウィル・シモンズが2012年に発売した『Can You Feel His Love?』では16歳の時のアシュトン(ダニエル・シーザー)が“Give Me Jesus”でデュエットしている。両親はブラック・ゴスペル以外は聴く習慣がなく、テイク6(Take 6)、コミッションド(Commissioned)、カーク・フランクリン(Kirk Franklin)といったゴスペル系アクトを始め、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)やルーサー・ヴァンドロス(Luther Vandross)などを聴くことは許されたものの、ペアレンタル・アドバイザリーの付いたものは認められなかったため、ヒップホップやディアンジェロ(D’Angelo)などは親に隠れてこっそり聴いていたという。

父親の教会が関わるキリスト教系の私立高校に通ったが、黒人の子がほとんどおらず、世間から隔離されているような環境の中、クラスメイトに大麻を売っていたことが両親に知られ、卒業直前にこれ以上問題起こさないよう登校せず自宅学習を求められたことで、父親と衝突して17歳で家出。友人の家に住まいながら仕事を探し、音楽の道を志した。自分がやりたいR&Bやヒップホップは両親に認められず、また父親からは音楽業界は酷いところだと言い聞かされていたため、自分のやりたい音楽で成功してやろうという親への反抗心もあったという。時には公園で寝る夜もあったが、トロントのラッパーであるショーン・リオン(Sean Leon)に紹介され、エミネム(Eminem)の“Not Afraid”やドレイク“Pound Cake”などを手がけたことで知られるマシュー・バーネット(Matthew Burnett)とジョーダン・エヴァンス(Jordan Evans)のふたりと知り合う。ダニエル・シーザーの才能を気に入ったふたりはすぐさま彼をバックアップ、2014年、19歳の時にマシュー・バーネットとジョーダン・エヴァンスが全面プロデュースしたEP『Praise Break』を発表。すると米Rolling Stone誌の「2014年のベストR&Bアルバム」ランキングで19位に選出されるなど話題を呼ぶ。

2015年には、バッドバッドノットグッド(BADBADNOTGOOD)やショーン・リオンも参加した『Pilgrim’s Paradise』を発表。そして2016年10月に、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)とのコラボレーションで知られる女性シンガーのカリ・ウチース(Kali Uchis)をゲストに迎えた新曲“Get You”を発表すると、Spotifyの「Viral 50」チャート(再生回数の伸び率や、ユーザーのシェア数などから今後のブレイクを予測する独自チャート)入りを果たすなど大きな反響を呼び、2017年1月には、今後の注目の新人をランク付けする「Next Big Sound」で10位まで上昇。さらにこの“Get You”は、2017年2月の時点で、Apple Musicでの再生回数が1000万回を超えたと報じられ、フォーブス誌までが彼をネクスト・スター候補として取り上げた。

2017年8月には、Apple Musicが同年4月から始めた「Apple Music Up Next」の今月のアーティストにカナダ人アーティストとして初めて選出され、この「Up Next」のバックアップでジェームズ・コーデンの人気TV番組『The Late Late Show with James Corden』に出演。“Get You”と“We Find Love”のパフォーマンスを披露し、ジェームズ・コーデンに「スーパースターだ!」と言わしめた。8月25日には、ジ・インターネット(The Internet)のシド(Syd)、H.E.R.らもゲスト参加した待望のデビュー・アルバム『Freudian』を発表した。また、メアリー・J.ブライジ(Mary J. Blige)が4月に発売した『Strength Of A Woman』に収録したケイトラナダ(KAYTRANADA)プロデュース曲“Telling The Truth”にソングライター/バックコーラスとして参加している。

現在は父親と和解しており、作品の中でもゴスペルからの影響は色濃い。カーク・フランクリンやザ・ゲイザー・ヴォーカル・バンド(The Gaither Vocal Band)、レヴランド・W.A.・ドナルドソン(Reverend W.A. Donaldson)などをサンプリング/引用することもある。