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Khalid

カリード

2017年に“Location”のヒットで注目されたポップ~オルタナティヴR&B系の新進シンガー。米Rolling Stone誌には「ポップの神童」と評されている。フルネームはカリード・ロビンソン(Khalid Robinson)。現在はLAを拠点としている。テキサス州エルパソには2年ほどしか住んでいなかったが、彼にとってはエルパソが「故郷」だという。

母親であるリンダ・ウルフ(Linda Wolfe)が軍人だったこともあり、基地のあるジョージア州フォートスチュワートで1998年2月に生まれた。7歳のときに両親は離婚しており、リンダの職業の関係で、全米各地を始め、ドイツのハイデルベルクなど転々として育つ。離婚した父親は、後に飲酒運転の車に轢かれて亡くなったが、その報せを受け取った時はハイデルベルクにいた。

母親リンダは19歳で陸軍に入隊し、軍の音楽隊で歌手として世界中を廻っていたが、子育てのために音楽隊を離れたという。しかしその音楽の夢は、息子であるカリードに引き継がれた。母親の影響で、ブランディ(Brandy)、アリーヤ(Aaliyah)からビル・ウィザース(Bill Withers)、ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)、ファーザー・ジョン・ミスティ(Father John Misty)などを聴いて育つ。また、YouTubeの映像を通してオペラ歌手のアンドレア・ボチェッリのテノールなどを自己流で学んでいったという。

元々は音楽教師になるつもりだったが、テキサス州エルパソの高校アメリカズ・ハイスクールに進学し、歌やミュージカルについて学ぶうちに、歌手を志すようになる。この頃から自分で書いた曲をレコーディングするようになり、フェミニンだとからかわれたり、母親の影響で自己表現を厭わない姿勢を攻撃されることに対する怒りや、知らない街で孤独と向き合うことなどを歌を通して表現するようになった。こうした楽曲をsoundcloudで発表し、これを気に入った人物がマネージャーを務めるようになり、このマネージャーを通じて、ドレイク(Drake)やブライソン・ティラー(Bryson Tiller)らを手がけた若手プロデューサーのシック・センス(Syk Sense)とつながる。そしてシック・センスに招かれ、春休みを利用してアトランタのスタジオに赴き、代表曲“Location”が生まれた。この時、17歳だった。

2016年に高校を卒業し、同年8月に“Location”が発売される。当初はあまり注目されなかったものの、翌9月にミュージック・ビデオが公開された同曲は、「(GPSの)位置情報を送って、そうすれば(実際に顔を合わせることで)もっとコミュニケーションが深められる」というミレニアル世代の感覚が生きたラブソングとして徐々に話題を呼び、2016年末に米Billboard誌や米Yahooなどが「2017年の注目すべきアーティスト」として取り上げたことがきっかけとなって、2016年12月半ばからラジオ・エアプレイが上昇。他のR&B/ヒップホップ・メディアも取り上げ始めた年明けの1月上旬には米R&Bチャートで5週目にして10位に。翌週にはシングル総合チャートで初登場77位となるなど火が点き始める。最終的に“Location”は5月上旬にシングル総合チャートで最高16位、R&Bチャートで最高2位まで上昇するヒットとなる。

2017年3月にメジャー・デビュー・アルバム『American Teen』を発売。この月には初のTV番組出演を果たしたほか、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)が突如発表した新曲“The Heart Pt. 4”にも参加し、さらなる話題を振りまいた。